ピアノ調律体験記 by ひろぽん
第1回レッスン 2003年11月9日(土)
今日、ぴあの屋さんで、なんと、調律のレッスンをして頂きました\(^-^)/。
最近、自分でピアノの調律をしてみたい欲求にかられてまして、
仕事が終わった後の夜間とかに、調律の指導をしてもらえるところを探していたのですが、
近くの調律学校ではそのような所は無く、かといって独学で挑戦するのはちょっと危険だよなあ・・
大事なピアノが壊れちゃったら困るし・・、という感じで、
思い切ってぴあの屋まーちゃんさんにメールでレッスンして頂けないかどうか相談したんです。
でも、とても忙しい方なので、きっと断られるだろうなあと思っていたんです。
ところが、翌日「時間のあるときならOKですよ。私か女性社員かが都合がつく時間にレッスンしましょう。」
という、嬉しい返事を頂いたきました。
もう、嬉しくて嬉し くて、心の窓の「ありがとうの法則」を実践している成果が早くも現れたか?
とか思ってしまいました。
さて、今日のレッスンはまーちゃんさんと女性社員の方(Nさん、としておきましょう)
二人がかりで指導していただきました(なんて贅沢な)。
Nさんは、とてもチャーミングな素敵な女性の方なんですけど、
初歩から手取り足取りと言う感じで指導していただきました。
今日のレッスンのテーマは
「ネコの泣き声?が聞こえるようになる事」。
ユニゾンが微妙にずれていると「うんにゃーーーー」て言う 感じの音がするんですけど、
この音がしっかり聞き取れるようになると、泣き声が聞こえなくなったときにピッタリのピッチになった、
という事が分かるんですけど、このネコの泣き声がなかなか聞こえない(T T)。
自力で出来るだけ頑張って音がわからなくなったら
「泣いてます?」
「泣いてる。んーーーーにゃって感じ」
って言う風にヒントをもらいながら
しっかり聞き取れるように練習していきました。
たまにまぐれでピッタリ音が合うと音の濁りがきえて、
透明感のあるなんともいえないいい音になるので、
それがうれしくて 、何度も何度も練習を繰り返し、あっという間に時間が過ぎていきました。
さて、レッスンの時間が終わりに差し掛かったころぴあの屋さんにすごいピアノがやってきました。
昭和30年代のカワイのアップライトピアノで、大きさは現在のアップライトピアノの三分の二くらい。
音はチェンバロのような音で、バッハの平均率とかにピッタリ の音色だと思いました。
まーちゃんさんはこのピアノを見るなり「ああー、このピアノかー。
持ち主の人がどこに問い合わせても廃棄処分といわれて、困ってうちに問い合わせが来たんだけど、
現物を見ずに引き取ったけどすごいピアノだー。」
「おおー、チェンバロ のような音がする。すごい。骨董品のようなピアノ。
最近うちにはこんなピアノがよく集まって来るんだよなあ。ますます部屋が狭くなるなあ」などと言いながら。
顔はとてもうれしそうに、にこにこ、満面の笑顔でした。
この様子を見ていて何だか僕まで嬉しくなっ てしまいました。
この古いピアノを見ていて思った事ですが、このピアノは来るべくしてここに来たのだと思います。
持ち主の人の廃棄処分なんかには したくないと言う思い。
まーちゃんさんの古いピアノを再生して必要としている人に届けたいと言う思い。
そして、ピアノ自身のまだ まだたくさん弾いて欲しいという思い。
そういう思いがこのピアノをここに呼んだのではないかと思います。
偶然ではなく必然なんで すよね。
きっと、まーちゃんさんの手によって立派に再生されて、
このピアノを必要としている人の所に行く事になるんでしょうね。
さて、次のレッスンは二週間後。
いっぱい練習してユニゾンをマスターできるように頑張りまーす(^-^)。
第2回レッスン 2003年12月2日(土)
ぴあの屋さんで2回目の調律レッスンをして頂きました(^-^)。
1回目の時にまーちゃんさんから「毎日続けて練習する事が大事だよ」
とアドバイスを頂いていたので、毎日少しずつでも練習するよ うに心掛けてました。
今やっているのは、ユニゾンを合わせる(中音域から高音域では同じ音を、3本の弦をハンマーで打って出しますが、
この3本の弦をピッタリ同じピッチに合わせる)練習です。
しかし、このピッタリ合わせるというのが超難しいです。
自宅での練習では、真ん中の弦を基準に、まず右弦を合わせて、
次に左弦を合わせて、最後に3本同時に鳴らしてみるのですが、
必ずといって良いほど「うにゃー」 と、ネコが鳴きます。
僕も泣きたくなります(T T)。
2本で鳴らすと泣かないんですけど・・・ 。
きっと2本で鳴らしたときにも、微妙に唸りが出ていて、
その唸りをまだ聞き取ることが出来ていないのだと思いました。
そこで、今回のレッスンのテーマは
「聞こえていない唸りを聞き取れるようにしよう」
です(自分で勝手に決めてます(^-^))。
レッスンでは、まず調律する音域を決めて(40番から44番等)右弦(あるいは左弦)だけ音をわざと低く狂わせます。
それから私がその狂わせた音を正しい音に合わせていって、
問題点があれば先生にそのつど指導して頂きながら練習していきます。
そのときに先生には聞こえていて私には聞こえていない唸りが出る事がよくあるので、
唸りの様子を先生に教えていただいて、耳に全神経を注ぐと、しばらくすると唸りが聞き取れるようになってきたりします。
今まで聞こえていなかった音が聞こえてくるというのは、何とも言えない体験ですね。
こうやって少しずつ耳を鍛えていって、早くピッタリのユニゾンが出来るようになりたいなあと思う今日この頃であります。
さて、次回のレッスンまでの宿題は、
「一気に上げて、ちょっと上げて、ピッタリ合わせる」??? です(^-^)。
ぴあの屋まーちゃんからのコメントです
今回のレッスンには私は立会いできませんでしたが、社員の指導にしっかりとついてきておられるようですね
(まーちゃん所には、今年5月から女性調律師の社員がいます)。
音をあわせるだけではなく、長く狂わない調律をするという「セット」が今回の課題ですね。
順調にすすんでいるようでよかったです 。
高音用と割り振り(音程を作る)用の工具を今回お渡ししましたので、
早くそれを使えるように進めばいいですね。
まさか、うちで調律学校のような指導をするとは思いませんでしたが、
ひろぽんさんの熱心さに引き受けてよかったと思っています。
ご自分のピアノの調律が出来るようになって、調律師(私)を呼ばなくてもよくなれば、それはそれでいいと思います。
「自分のピアノを自分で調律する」というのは、ギターはバイオリン、ハープなど楽器を演奏する人にとっては、
本当は当たり前のことですから。
第3回レッスン 2003年12月13日(土)
ピアノ屋さんで3回目の調律レッスンをしていただきました(^-^)。
ピアノ屋さんは僕の家から自転車で大体30分くらいの所にあります。
前回は雨で大変だったけど、今日は晴れてて良かった(^-^) 。
天気が良いとちょっとしたサイクリング気分です。
しかし、ここ一週間くらいでめっきり寒くなりました。
自転車こいでて吐く息が白くなってました。
さて、前回のレッスンのとき「一気に上げて、ちょっと上げて、ピッタリ合わせる」と言う宿題を与えられていました。
まず、調律する弦を少し低めに狂わせて、ここから一気にピッタリのところまで持ってきます。
そこからさらに少し高めの所まで持ってきます。
ここで、チューニングハンマーに掛けていた力を抜きます。
この状態で音は少し高いので、少しずつ慎重にピッチを下げていって基準の音にピッタリに合わせます。
言葉で書くと簡単なんですけど・・・
今日のレッスンでは、「F33からC40までやりましょう(ピアノの鍵盤には1番から88番まで、番号が付いています。
Fの音はたくさんありますが、F33と言う事でどの高さのFかを特定する事が出来ます)」と言う事で、
8つの音の、真ん中の弦のピッチを低 めに狂わせて下から順にあわせていきます。
早速、Fの音に取り掛かったんですけど、なんだか今日は唸りが聞こえにくくて、
なかなかピッタリの所に持ってこれませんでした。
少し高めの所から少しずつ少しずつ下げて、ピッタリに合わせようとするのですが、
知らない間にピッタリを通り過ぎて基準よりも低 くなってしまうのです。
先生は、「今日は体調悪いんですか?」を連発されてました(^-^)。
自覚はそんなに無いんですけど体調悪かったみたいです。
家で練習しているときは聞こえている唸りが、今日のレッスンでは聞こえにくかった感じでした。
そんな中で今日も貴重なアドバイスを頂きました。
まず、チューニングハンマーを根元からしっかり回すようなイメージで扱う事。
それから、ピッチを上げるときに時間を掛けすぎなので、もっと一気に短時間で上げる事。
ピッチを下げるときには、もっと音を良く聞いて慎重に下げていく事。
音を良く聞いてないから、低くなっちゃうんですよね。
反省・・・
レッスンの最後に「ソの音がピッタリに出来たら今日はおしまいにしましょう」と言う事になりました。
最初に、音を低めに下げて、 一気に上げて、ちょっと上げて、少しずつ慎重に下げて・・
ピッタリに近づいていくと少しずつ唸りが少なくなっていくのですが、途中でまた分からなくなってしまいました。
唸りを聞き取ろうと何度も打鍵していると、
先生が「ネコ聞こえますか?」と一言。
何度やっても聞こえないので、「聞こえないんですけど」と言うと、
「聞こえないって事はピッタリ合ってるって事じゃないんですか?」
「え??」・・
「はい、今日はこれでおしまい」
今回の宿題は30分で、F33からC40まで、計16本の弦をユニゾン調律すること。
30分で16本というと、1本あたり1分50秒の計算。
今までは1本の弦の調律に30分とか平気で掛けていたので、これは、大変なスピードアップです。
練習頑張ります(^- ^)。
できるかな??
第4・5回レッスン 2004年1月17・31日(土)
ピアノ屋さんで昨日5回目の調律レッスンをしていただきました。
4回目の時の課題がF33からE44までを20分。今回の課題がE32からB51までを40分。
だんだん音域も増えてきてスピードと正確さが要求されてきます。
最近少しずつ、ユニゾン合わせにも慣れてきて、
最初のころ1本の弦に30分も掛けていたのが、何とか課題のスピードに付いて行ける様になって来ました。
ただ、スピードを意識するあまりあせってしまって、ユニゾンを合わせきらなかったりするので、
正確さを第 一に練習しなければ、と思っています。
ただ、最近の悩みは、練習時間がなかなか確保できない事です。
年度末が近づいてくると、どうしても残業が増えてきて、家に帰ると夜8時過ぎとかになってしまいす。
マンション生活なので、あまり夜遅くにピアノの音を出すと近所迷惑なので、あまり練習できないんですよね。
今回のレッスンの時も先生に「ピアノの音を出さずに調律の練習する方法ないですかね」とか、冗談を言ったりしてまし た(^-^)。
普段自宅ではKAWAIのアップライトピアノで練習しているんですけど、
前回も今回もYAMAHAのアップライトピアノでレッスンして頂きました。
そのとき思ったことなんですけど、練習のときよりレッスンのときの方が、倍くらい早く調律できるんですよね。
最初は自分が突然上手くなったような気がしてたんですけど、
実はそうではなくて、YAMAHAの方が調律しやすいんですよね。
KAWAIの方がピンの粘りが強 いので、
普段YAMAHAのピアノばかり調律している人は、KAWAIのピアノを調律するときに苦労するそうです。
この調律レッスンでは、レッスンの度に違うピアノでレッスンしてもらえるので、
こういったことも実体験として分かって、とても勉強になります(^-^)。
30才を過ぎてからの調律レッスンですが、結構順調にすすんでいますね。
ユニゾン合わせが一番の基本ですから、これをマスターされたら、あとは音程を作る割り振りという授業に入ります。
そして範囲を広げていきます。
まったくの素人の方でも、訓練である程度、ピアノ1台の調律を出来るようになるのか、今後の展開が楽しみです。
まさか、うちで調律を教えることになるとは思いもよりませんでしたが、
社員のN嬢は、自分が学んだ調律学校の先生と連絡を取りながら、本気で取り組んでいます。
次回もどうぞがんばってくださいね。
第6回レッスン 2004年2月14日(土)
今日ピアノ屋さんで6回目の調律レッスンをして頂きました。
もう6回目かと言う感じですね。
前回レッスンからの2週間はあっという間でした。最近時間が経つのがとても早く感じます。歳のせいかな?
さて、今日のレッスンではKAWAIのKU5Dというピアノを使いました。
このピアノは、うちの「河合フレンディー君(BL71,旧名:カワイ子ちゃん)」と同じ形のピアノで、実は、僕と同い年(32歳)でした。
しかし、外見はとても32年も経ってるとは思えない位状態が良くて、
音もKAWAIらしい低音ずっしりで全体的にまあるい音色で、とてもよい音がしてました。
個人的には、2〜30年位の中古ピアノで状態のよい物は、今の新品のピアノよりもはるかに良い音がしてると思います。
この時代の日本の中古ピアノがヨーロッパやアジアで、とても人気があると言うのもうなずけますね。
さて、今日の調律レッスンの課題はE32からB51までを40分と言う事でしたが、
実際は42分で、一通り終わらせるのが精一杯でした
(見直し時間、0)(TT)。
見直しできてないので、精度も悪く先生のチェック入りまくりでした。
やはり、KAWAIの方がYAMAHAよりも音を止めるのが難しいですね。
今後の課題としては、大体の所まではもって行けている様なので、
「あとちょっと」と言う所からの微調整をマスターする事だと思います。
先生に「ハンマーに掛ける力の向きを少し手前側にして、今出てる唸りの反対の唸りを出して、
ハンマーに掛けている力を抜くとピッタリになる。」と教わって、
実際にお手本も見せてもらってるんですけど、なかなか難しいです。
しかし、技術を身に付けるには反復練習しかないと思うので、
出来るだけ時間をたくさん取って、出来るだけ集中して練習していきたいと思います。
今日は、レッスンのあとに先生がピアノの調律をすると言う事だったのでお願いして見学させて頂きました。
無理なく無駄なく、割り振りもユニゾンも完璧。ピアノ1台調律するのに1時間も掛かってなかったです。
さすがプロの仕事、と思わせるものでした。
見学させて頂いている間ずっと先生の右手に注目していたのですが、
微調整のときに人差し指をとても柔らかく使ってるのが分かりました。
調律が終わった後でその事を先生に尋ねると、
「人差し指だけでなくて手首も使ってる」との事でした。
早速今日からの練習でためしていきたいと思います。
”じょんじゅ”さんからの励ましメールです。
はじめましてっ!某調律学校に通う1年生です☆
ひろぽんさんの“調律レッスン”の書き込み、
自分が学校に通い始めたころを思い出しながら、読まさせていただきました。
「セット」…難しいですよねぇ(^−^;)
「割り振り」も理屈がわからないとなかなか上手くいきませんし…
「ユニゾン」も未だにちょこちょこミスして先生に指摘されます…(−−;)
うちの学校ではもうすぐ進級テストが始まります。
お互い頑張りましょう♪o(^−^)o
第7回レッスン 2004年2月28日(土)
今回のレッスンで、ちょっと前にバドミントンの陣内貴美子さんが、テレビで「練習しただけの結果が出る」
とおっしゃっていたのを思い出しました。
たくさん練習すればしただけの結果になり、練習不足の場合はしなかっただけの結果が出ると言う事です。
この言葉は真理だと痛感しました。
どんなに忙しくても毎日練習時間を確保できるように工夫しないといけないと思いました。
それとともに練 習している時の「心の状態」によって成果がまるで変わってしまうので、
自分の心の状態を上手にコントロールする方法を身に付けな ければ、と強く思いました。
これは、同じ時間練習しても心が集中出来ている時と出来ていない時とでは、結果がすごく違ってくる。
十分な練習時間が確保できな いなら練習の質を高めて、良い結果を出していこう。ということです。
今回のレッスンでの先生の指摘事項(自分の気付き) 調律中に出している音が弱い、
もっと強めに弾いた方が唸りが聴き取りやすいし、セットしやすい。
(いつも仕事が終わった後、夜 に練習しているので、近所迷惑を考えて弱めに弾く癖がついているのか?)
もっと落ち着いて、音をしっかりと聞いてから合わせるように。(ちょっと焦りの気持ちが出てしまったみたいです。)
音を上げるときにまだハンマーを手前に引いているので、
ハンマーを離した時の音の下がり幅が大きくなってしまっている。
(うー ん、気を付けてやっているつもりなのだが、まだ、まっすぐに引けてないみたいです。
これは、もっと細心の注意を払ってやらないと いけないですね。)
今回のレッスンではたくさんの教訓がありました。
月の前半は練習時間が確保しやすいので、対策をたてて次回のレッスンに向かって頑張ります(^-^)。
昨日、ピアノ屋さんで白いグランドピアノを発見しました。
目に入った瞬間「あー、白いグランドピアノがあるー」と、叫んでしまいました(^-^)。
白いグランドって珍しいですよねえ。僕は実際に見たのは初めてでした。
黒は見た目ずっしりとした重厚感がありますけど、白の場合は「おしゃれー」とか、「かわいー」って感じです。
あっ、そうそうブランドもKAWAIでした(^-^)。
ちょっとお願いしてピアノの中を見せてもらったんですけど、
調律カードが無かったのでいつ頃のものかはっきりは分かりませんでした。
フレームには確か、No.600と書いてあったので、このホームページの「あなたのピアノのルーツを探る!」で調べてみると
発売年月日S.27年9月と書いてあります。とすると、今から52年ほど前。そんなに古そうには見えなかったけどなあ???
実際の所は、中古ピアノ情報に載るのを待ちたいと思います。
ピアノの下を覗き込んでみると、なんか付いてる。これなんですか?と、聞いてみると、消音機能の機械、だそうです。
グランドで消音機能付きって、めずらしいみたいですね。
ちょっとだけ音も出させていただきましたが、アップライトとはタッチが全然違う。
うちのアップライトピアノは結構タッチが重いのですが。このグランドはスコーンと抜ける感じで軽やかに弾ける感じがしました。
まだ、調整前と言う事だったので調整後にどんな感じになってるか楽しみです(^-^)。
まーちゃんより
レッスン順調でなによりです。
白いグランドピアノは、私がピアノメーカーの社員時代にずっと調律していたピアノで、
そこは高級レストランだったのですが、10年ほど前に倒産して次にその店を買い取った古本屋さん(Book○○)に
置いたままになっていたものなんです。
私はその店によくいくのですが、いつも本をディスプレイする台としてグランドピアノを使っているので
ピアノがかわいそうでかわいそうで、「あのグランドうちで買い取らせてもらえませんか?」と
店長にお願いしていました。
しかし、その予定はない、と断られ続けていました。
ある日、突然直感的にあのグランドが私のお店に並んでいるシーンが目に浮かんで、
「今だ!」という声がしたような気がして、私はすぐにお店に走りました。
すると、店長が交代していました。
「あのグランドピアノ、私が昔調律していたものなんですが、
なんとかもう一度楽器として復活させたいのです。買い取らせていただけませんか?!」
すると、「あぁ、いいですよ。社長に聞いてみますが、大丈夫と思います」
なんとも、あっさりと決まってしまいました。
最近よく感じるのですが、直感、インスピレーションというのを信じると、いいことありますね。
今、この白いグランドピアノは、売りたくないので、私のところのうづら音楽教室で使っています。
再び ”じょんじゅ”さんからのカキコです。
調律レッスン、順調に進んでるみたいですね(^−^) 私の方は無事進級いたしました。今日から春休みです♪
うちの学校は、調律だけでなく、整調や修理(部品の交換や張弦)、整音、塗装…etc..もやっているので、
もう本当にピアノ漬けの 毎日です。(^^;) かなりハードですが、やりがいもあって楽しいです☆
実技は特に…手が震えて、工具が差し込めなかったりとかします(笑) まぁ、就職すれば毎日がテストでしょうからねぇ…
「あなたのピアノ体験記」の方も拝見しました。 私の書き込みまで転載されてるし〜…
いやはや、稚拙な文章で…お恥ずかしい(>−<;)
なにはともあれ、頑張ってくださいね!
第8回レッスン 2004年3月13日(土)
8回目の調律レッスンをして頂きました。
前々回のレッスンからE32からB51までを40分でユニゾン調律する事が課題なのですが、
なかなか時間内で終えられずにいます(T - T)。
僕の場合は時間を気にして練習するとそちらの方ばかり気になってしまって、
音に集中できなくなっていたので、最近は時間はあまり気にせず
とにかく精度重視の練習をするようにしていました。
今回のレッスンではその練習の成果が少し現れたようです。
時間は50分掛かりましたが音のほうは「手直しする必要がほとんど無いくらい良く出来てる」
と、合格点を頂きました(^-^)。
これは、結構嬉しかったです。ただ、今回はレッスンで使用したピアノのおかげも大きいと思っています。
今回使用したピアノは、カワイUS-7X というアップライトピアノで
平成4年ごろの新しいとてもきれいなピアノでした。
新品の時からまーちゃんさんがずっと調律、整備しているピアノで状態がとてもよかったんです。
音色も中音域はまあるい温かみのある豊かな音、僕好みの音で、ばらつきも無くとても聞きやすかったです。
あと、最低音のAの音の伸びがもう少しあれば(あくまでも僕の好みですが)完璧、と言う感じでした。おしい。
レッスンが終わった後「すっごい良いピアノ、うちにつれて帰りたい」と言うと、
「つれて帰ります?ちょっと重いですけど。」と先生。自転車じゃちょっと重すぎて無理ですよねえ(^-^)。
さて、先生からは「精度は合格なので次回までに必ず40分で出来るようにしてください。」
と厳命されてしまいました。
ちょっとプレッシャーですが、次回こそ時間と精度両方とも合格できるように頑張ります。
にこちゃんからの励ましカキコです。
ひろぽんさんのレッスンの様子、羨ましいなぁ〜と思いながら、楽しく拝見させていただいてます。
やっぱり調律って、難しいんですね。それに、時間に制限があること、これも大変ですね。
プロの調律師さんが、何気なくやっている (ように見えること)って、こういう修行の上にあるんですね。
あと、音色の感性とか…、深いですね。
第9回レッスン 2004年7月17日(土)
ピアノ屋さんで9回目の調律レッスンをして頂きました。
ちょっと体調を崩していたりしたので、本当に久しぶりのレッスンになりました。
前回いつだったか忘れるくらい(^^;・・・
調べてみると前回は3月13日(土)でしたので、4ヶ月以上ぶりです。
しかし、今年の夏は暑すぎですね。
昨日もピアノ屋さんまでチャリでキコキコと向かったのですが、もう、溶けそう・・・
京都の最高気温も連日35度とかになってるので、長時間外にいるのは危険ですね。
皆さんも熱中症には気を付けましょう。
ピアノ屋さんに着くと、デデーンとグランドピアノが2台お出迎えしてくれました。
グランドが2台並ぶと、存在感があって、しかも白と黒なので、かっこいいです。
2台のうち1台だけ手放されるそうですが、さて、どっちになるのでしょう?
今回のレッスンでは昭和40年生まれのアポロピアノ(アップライト)を使いました。
外装を外したところで、先生が(今回から、まーちゃん先生直々のレッスンです)
さらっとジャズっぽいやつを弾かれてましたが、これが上手い・・・超かっこいい・・・
こんなふうに弾ける様になりたいなあ・・・と余韻に浸る間もなく、
「前回どこまでやった?」
「えーっと、中音域のユニゾンです」
「ちょっと一本やってみて」
って感じで、とりあえずF33をユニゾン調律しました。
これが、最初なかなか音が聞こえなくて止まらなかったのですが、
しばらくすると何となく音が聞こえてきてどうにか終了、
すると、「ユニゾンは大丈夫そうだから今日から割り振りするよ」とのこと。
ユニゾンの音域を広げるものと思っていたので、これは意外な展開でした。
まず先生の見本を見せて頂きます。
初めにロングミュート(赤い細長いフェルトのこと)を割り振りする音域の弦にはさんでいきます。
「はさむ時にダンパーペダルを踏んでおかないとダンパーのフェルトを傷めてしまうから気を付けてね。」
「今日はA37は正しいと仮定して、まずA37〜D42の4度は1秒に1回の唸り。
D42〜G35の5度は2秒に1回の唸り、G35〜C40の4度は1秒に1回の唸り、
C40〜F33の5度は2秒に1回の唸り。
ここで検査。
F33〜A37の3度が1秒に7回唸りが出ていれば正解。
(7回より少ない時はどこかで高めにずれている。7回より多いときはどこかで低めにずれていると言う事)」
先生のお手本を横で見ていると、何だか自分にもすぐに出来そうな気分になってしまうのですが、
実際にやってみると、だんだん訳が分からなくなってしまいます・・・
とりあえず、唸りが聞こえないとどうしようもないのですが、これがなかなか聞こえない(T T)。
先生の横に立っているときは結構聞こえるんですけど、
いざ自分でやってみると、聞こえなくなってしまうんですよねえ。
これは、ピアノと自分の耳の位置関係が変わると、唸りの聞こえ方も変わってくると言う事のようです。
何度かA〜D〜G〜C〜Fとやって、最後に3度の検査をするのですが、
唸りが全然なかったり、いーっぱいあったり、なかなか7回の唸りをだすのは難しかったです。
しかし、レッスンを終えた感想としては
「割り振りは楽しい」
です。
最後に3度の検査をするときのドキドキ感が癖になりそう(^^)。
いままでは、ずっとユニゾンばかりで、練習がどうしても単調になってしまっていたのですが、
割り振りに入ったことで練習にも変化が出て、いっぱい練習できそうです(^-^)。
第10回レッスン 2004年9月18日(土)
先週の土曜日に10回目の調律レッスンをして頂きました。
レッスン開始15分前くらいにぴあの屋さんにお邪魔したのですが、
ぴあの屋さん、すごい事になってました。
人の移動もままならな いほどたくさんのピアノが並んでました。
数えてみるとアップライトが10台ほど並んでました。
そのピアノの隙間でごそごそ動く人 影が・・・
「あ、Nさん、ご無沙汰してます。」
レッスンの最初の頃からずっと教わってたNさんでした。
もう、手を真っ黒にしながらピアノたちをせっせとぴかぴかに磨いてらっしゃいました。
そのピアノたちの中でひときわ僕の眼をひいたピアノがあったので、ちょっと弾いて見ました。
KAWAIのグランド型のアップライ ト(型番チェックしてなかったです)でしたが、
まだまだ新しいピアノで状態はとても良かったです。
ハンマーも弦も綺麗で、鍵盤も重くもなく軽くもなくちょうど良い感じで、とても弾きやすかったです。
音はまあるい感じで、KAW AIらしいまろやかな良い音でした。
「うーん、いい音」と思いながら調子に乗ってひいている所にまーちゃんさん登場。
「おっ、腕を上げたね」「いえいえ、とんでもないです」
でも、お世辞でもちょっと褒められると嬉しいものですね。
さて、今回の調律レッスンですが、前回の続きで割振りと言う事ですが、
流れとしてはF33−A♯38の4度、A♯38−D♯43 の4度、
D♯43−G♯36の5度、G♯36−C♯41の4度、
C♯41−F♯34の5度、F♯34−B39の4度、
B39ーE 44の4度、 と合わせていって1オクターブの割振りが完了する訳ですが、
ポイントはまず4度は1秒に1回の唸り、5度は2秒に1回の唸り(だいたい)と覚えてしまうこと。
それから、同じ4度音程であれば 高い音の方が
(例えばG35−C40よりもA37−D42の方が)唸りの数は多くなるということ(5度、長3度、長6度でも同じ)。
調律し終わった音とすでに確定している音を利用して検査を行う事。
検査は、例えばA♯38まで終わったときに
A♯38−D42の長3度で1秒間に9.5回の唸りが出ているかどうか、
G♯36まで 終わったときにG♯36−C40の長3度で1秒間に8.5回の唸りが出ているかどうか、
C♯41まで終わったときにA37−C♯ 41の長3度で1秒間に9回の唸りが出ているかどうか、
E44まで終わったときにG35−E44の長6度で1秒間に9回の唸りが 出ているかどうか、
といった感じで長3度と長6度を使って行っていきます。
検査を行って回数どおりの唸りが出ていなければどこかで間違っている証拠なので、
前に戻って調律をやり直して再度検査、と言う感 じに進めていきます。
長3度の唸りはF33−A37は1秒間に7回、
半音上がるごとに7.5回、8回、8.5回、9回、9.5回、と増えていきます。
長6度の唸りはF33−D42は1秒間に8回、半音上がるごとに8.5回、9回、と増えていきます。
と言う事で、理屈は何とか理解できたのですが、実際にやってみるとなかなか難しい。
まあ、練習あるのみということでしょうか。
それから、基準のA37の音を合わせる方法も教えていただきました。
まず、音叉を鳴らして耳元に持ってきます。音叉の音を聞きながらF21を鳴らします。
その時に聞こえる唸りを覚えます。
次にF21とA37を同時に弾きます。
このときに出る唸りをさっきの音叉で聞いた唸りと同じにすると基準のAの出来上がり、
とい うことになります(^-^)。
今回のレッスンはかなり密度の濃いレッスンになりました。
内容を消化しきれずに頭がパンク寸前と言った感じですが、
練習を重ねて いって徐々に消化していきたいと思います。