ピアノ選び体験記⑨ by らみい (音楽大好きママ「らみい」さんと共同企画)
コクか、キレか?!
ルーさんからの電話がこれほど待ち遠しいことはありませんでした。
先日のB-60の調律が終わったとのことで、私はB社の直営店に向かいました。
いつものようにルーさんが「ちょっと待っていて下さいね。」と
ピアノのいすの用意をしてくれている間、私は展示品のB-60の方を弾いていました。
おや、これは前回ここにおいてあったB-60とは違う。
「その展示品のB-60も入れ替わったんですよ。是非、弾いてみて下さい。」
と裏の方からルーさんの声。これもなかなかいい音色ではないか・・・
と、思っていると準備ができました。
店の裏においてある先日のB-60の方へ。
うん、たしかに調律されてこの前よりは音のつぶもそろっています。
さっきの展示品のB-60もけっこうよかったのですが、こちらの方がよい感じです。
もういちどB-80の方も弾いてみます。
こちらのほうが前回も思ったのですが、やはり音のつぶがそろっています。
音もやわらかすぎず、すっきりとしています。
ビールでいえば、”キレ味のよいすっきりとしたノドごし”といったところでしょうか。
しかし、店の裏にあるB-60の方が音に深みがあります。
ビールでいえば、”コクがある”といったところでしょうか。
両方を何度も弾き比べました。コクか、キレか・・・?!うーん悩みます。
迷ったあげく、私は言いました。
「このB-60を買います!」
やはり、私は深みのある音色の方にすることにしました。
もし、これが両方とも同じ価格だったら、選択も変わってきたかもしれません。
B-80の方が20万円も高いのです。
その価格差に見合っただけの違いがあるだろうか、とも考えました。
(そのときは譜面台のことはあまり重要視していませんでした。
鍵盤は黒鍵だけ黒檀に張り替えてもらうことにしました。
(プラス6万円ですみますのでまだB-80より安いです。)
そのためこのピアノはいったん本社に送り返されることになりました。
今度こそルーさんもうれしそうです。契約書に記入しながら、ルーさんが
「製造番号を書いておきますが、らみいさんも確認して置いてくださいね。
せっかく選んだのだから、本社に行って別のと入れ替わったら大変ですから。」
と言うので、私もピアノの上蓋を開いて中の番号をひかえました。
「ところで、ルーさん。あの展示品のB-60も前とは違う感じですね。」
「そうですよー。弾いてみてどうでしたか?」
「あれもけっこうよかったです。私好みの落ち着いた音色でしたねー。」
「そうですよぉぉ!らみいさんのために
そういうピアノばっかり入れてたんですよ!」
はい、たしかにそのようですね。ルーさんご苦労様でした。
・・そして3週間後、めでたくピアノは我が家に納品されたのでした。
完
終わりに・・
ぴあの屋まーちゃんとの出会いがなければ、
らみいのピアノ選びは全く別のものになっていたでしょう。
まーちゃんには本当に感謝します。
この感謝の気持ちを形にすべく、今回の共同企画ということになりました。
ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
楽しみにしている、との声もあってあって私も楽しく連載させていただきました。
実は・・らみいはこれからも山あり谷ありです。
ピアノを買ってからの後日談、その後のルーさん、などについては、
「音楽大好きママらみいのホームページ」で、今後お話したいと思います。
これからもよろしくお願いします。
らみい