ピアノ選び体験記⑥ by らみい (音楽大好きママ「らみい」さんと共同企画
もう一度チャンスを!
さて、ダイ○ーの展示会に行ったその日の夕方、ルーさんから電話がありました。
「どうもー。どうでしたか?B-80。なかなかよかったでしょう。」
「そうですねえ。たしかにお店(直営店)あったB-80よりは、
音が落ち着いているような気がしたんですが、まだどうも・・。
それにダイ○ーの中がうるさくて、よくわからなかったんですよね。
子どもも連れていったので、そっちもうろちょとしてしまって、
じっくり試弾できなかったんです。」
それを聞いたルーさん、私が行ったときに自分がいなかったことがとても残念そう。
「えー、本当にいいと思ったんですけど。今日の7時までやってますから、
もう一度来られませんか?」
「行かれません。」 そんな勝手な・・
翌日、ルーさんがまたまた自宅にやってきました。
「どうもー。ダイ○ーにおいてあったB-80、
らみいさんに絶対気にいってもらえると思ったんですがね」
ルーさんは、いったい何が気に入らないんだ、といった感じです。
「もっと音に深みがほしいんですよねー」
「いっそ、浜松の本社まで来て下さいよ。たくさんの中から選べますよ。」
そうだなあ、「ぴあの屋ドットコム」にも書いてあった、
”本社工場で試弾して決めるのがいちばん”だって・・・。
でもうちから浜松までは交通費もかかりそうだし。
「交通費も出しますよ。」
うっ、これには心が揺れました。ピアノを安く買うことが大事ではないといいつつ、
こんなところでケチっているのはせこいんですけど・・
しかし。
「それがいいとは思うんですけど、まだ自分の中でB社さんのピアノを買おうって、
決定できていないんです。
お店などでとりあえずある程度気にいったピアノが見つかって、
B社さんで買おうっていう、意志が固まってからでないと、本社にいく気にはなれません。」
「はい、それはそうですね。」
直営店にあったピアノはどれも音のつぶがそろっていませんでした。
展示品が状態がよくなにのは、ある程度はしょうがないとは思うのですが、
展示してある楽器はお店の顔です。
状態のよい楽器が展示されていなければ、そのお店(またはメーカー)で買おう!
という気にはならないのです。
私は、もう一度どんなピアノが欲しいのか、
ダイ○エーのピアノは何が気に入らなかったのか、説明しました。
「そうですね。私もね、お店(直営店)にあったB-80はたしかに鳴りすぎる、
と思ったんですよね。
わかりました。らみいさんの好みのピアノと私のイメージには、
まだまだ開きがあったみたいです。
「もう一度チャンスをください!」
もう一度チャンスってそんなおおげさな・・・
いやルーさんにとってはおおげさなことではないのかも。
そう、言ってルーさんは去っていきました。
それからまーちゃんへのメールです。
まーちゃんさん。
実は私はグランドを弾き慣れているというわけではないんです。
ずいぶん前にグランドピアノを手放してから、
ずっとピアノは弾いていなかったのです。
音大時代もピアノ科ではなかったし、あまり弾いていませんでした(音大生にしては)。
ここまでピアノにこだわるからには、
石山さんは私をばりばりのピアニストと思われたかもしれませんが、
実はピアノは苦手です。
だから逆にピアノ選定にあたっては、ストライクゾーンが狭いのかもしれません。
それから、お店の人に、
「いっそのこと浜松まで来て下さい。交通費出しますから。」
と言われました。本当はそうしたいです。
まーちゃんHPにもそれがいちばんってありましたよね・・・
しかし、仕事のことや子どものことがあるのでなかなか・・・
まあ、うちから浜松まで3時間半くらいなので行けないこともないとは思いますがね。
早速お返事です。
こんばんは。
高価な買い物ですから、慎重に慎重にいきましょう。
本社まで招待してくれるって、お店の人もいいひとみたいですね。
アップライトだったら、うなぎで有名な舞阪町にある舞阪工場だと思います。
もしいかれたら、竜洋町にある世界最大級のB社グランドピアノ工場も
見学されたらよろしいと思いますよ。きっと感激されると思います。
うーん、まーちゃんが「いいひと」って言うんだから、ルーさんはいい人なんだろうか?
次号につづく・・・