ピアノ屋どっとこむには今昭和5年のピアノがあり西暦だと1930年、御歳83歳のピアノです。
後5年したら米寿ですね。
こちらのピアノですが、買い替えの際にピアノ屋さんに引き取りを依頼されたそうですが、解体、廃棄処分になると言われたそうです。
買い替え直前までお子様が弾いておられ、毎年調律もされていた現役のピアノなのでさすがに
解体処分は胸が痛いという事でぴあの屋ドットコムにお譲り頂きました。
内部は写真の通りです。
内部はオリジナルの部品でしたが、鍵盤は残念ながら象牙から張り替えてありました。
でも、鍵が付いています。(中古ピアノの場合付いてない事が多いのですが)
少し気になったのでこのピアノが生まれた時がどういった時代だったのか、どういった歴史を辿って来たのか調べてみました。
<昭和5年の日本について>
1/11:聖徳太子の百円札発行
4/3:切符自動販売機が登場
10/1:東海道本線、東京-神戸間に各等特別急行列車「燕」号の運転開始。東京-神戸間、8時間55分。
11/1:東京・日比谷交差点に初の自動交通信号登場。
12/20:和歌山県高野山ケーブルカーが開通。
大学初任給:65円、コメ10kg:2円30銭、汽車賃(東京-大阪):4円50銭
<昭和5年以降について>
1929年:世界恐慌
1931年:満州事変
1933年:国際連盟脱退
1936年:2.26事件
1937年:日中戦争
1939年:第二次世界大戦
1941年:太平洋戦争
1945年:無条件降伏
1949年:湯川秀樹博士ノーベル賞受賞
1964年:東海道新幹線開通
1970年:日本万国博覧会開催
すごい時代を見てきたピアノです。
ちゃんと手を入れてあげればまだこれからも時代を見ていくピアノになります。
外装は完全に直すよりも今のまま綺麗にした方が趣があり良いと思います。
良ければピアノの音と共に辿ってきた歴史に思いを馳せてみませんか?
桐迅