【 95歳の老人の詩 】
もう一度人生を
やり直せるなら・・・・
今度はもっと
間違いをおかそう。
もっと寛ぎ、
もっと肩の力を抜こう。
絶対にこんなに
完璧な人間ではなく、
もっと、もっと、
愚かな人間になろう。
この世には、実際、それほど
真剣に思い煩うことなど
殆ど無いのだ。
もっと馬鹿になろう、
もっと騒ごう、
もっと不衛生に生きよう。
もっとたくさんのチャンスをつかみ、
行ったことのない場所にももっともっとたくさん行こう。
もっとたくさんアイスクリームを食べ、
お酒を飲み、豆はそんなに食べないでおこう。
もっと本当の厄介ごとを抱え込み、
頭の中だけで想像する厄介ごとは出来る限り減らそう。
もう一度最初から
人生をやり直せるなら、
春は
もっと早くから裸足になり
秋は
もっと遅くまで裸足でいよう。
もっとたくさん冒険をし、
もっとたくさんの
メリーゴーランドに乗り、
もっとたくさんの夕日を見て
もっとたくさんの
子供たちと真剣に遊ぼう。
もう一度人生をやり直せるなら・・・
だが、見ての通り、
私はもうやり直しがきかない
私たちは人生をあまりに厳格に考えすぎていないか?
自分に規制をひき、
他人の目を気にして、
起こりもしない
未来を思い煩っては
クヨクヨ悩んだり、
構えたり、
落ち込んだり ・・・・
もっとリラックスしよう、
もっとシンプルに生きよう、
たまには馬鹿になったり、
無鉄砲な事をして、
人生に潤いや活気、
情熱や楽しさを取り戻そう。
人生は完璧にはいかない、
だからこそ、生きがいがある
ピータードラッカー(享年95歳)