「命がまた一つ 救われた!」

ぴあの屋ドットコムは、NPO法人 さい帯血国際患者支援の会、を応援しています。

代表の有田さんは、主婦のボランティアとして、たった一人で立ち上がって、骨髄バンクと臍帯血バンクを立ち上げた人です。
今は、治療後の患者の支援活動をされています。

先日、有田さんから「石山さん!命がまた一つ救われたよ!」というお電話をいただきました。

同じボランティアをする仲間が、福井駅前に立って「白血病は治る!」という広報活動をしていますが、
そこをある若い女性が通りかかりました。

いつも「白血病は治る!」という文字をみては、通りすぎていたのですが、
その日はなぜか引き返して、1000円でも募金してみようという気になったのです。

そして、「白血病は治る!」という本を受け取りました。
家に帰って読んでみてびっくり。
自分の母親の病名がそこに書かれてあったからです。

実は、お母さんは「骨髄性異型成症候群」という病気で、60歳以上の人には骨髄移植もできず、
あと1年9カ月の命だと医師から余命を告げられてい て、毎日泣いてくらしていました。

「本を書いた有田さんに連絡が取れれば、救ってもらえるかもしれない。」

そう思った女性は、街頭に立っていたボランティアを介して有田さんに連絡をとり、
その治療の専門医にうまくつなぐことができ、病気を治療することができる、ということがわかったのです。

それが「命が救われた!」という電話だったのです。
電話口で、娘さんは泣きじゃくっていたそうです。

連絡が遅ければ手遅れになっていました。
余命を告げた医師は、この病気の治療には詳しくなく、
きちんとした治療がまったく出来ていなかったそうです。

お医者さんでも、病気によって、得意不得意というのはあるのは当然だと思います。
いつも有田さんが講演で話されるように、どの病院にかかるか、
どの医師の治療を受けるかで、命が助かるかどうか、きまってしまいます。

有田さんは電話でこのようなことも話していました。

「病気が治らないといわれると、高額な漢方薬にたよったり、
民間療法にかかって財産が全部なくなってしまう人も多い。

また、せっかく私がいい先生を紹介しても、
今の先生を断るのは悪い、といって動かない人もいる。

それから私に電話を掛けるのは、ほかの人が代わりに掛けてくるケースが
最近多いが、できれば本人に掛けてきてほしい。

本人の意思がわからないと家族が反対をしたりして
結局ダメになってしまうことが今までにたくさんあった。

そして、必ず紹介した先の病院の外来を1回受けてほしい。

そうすれば、カルテの移行からいろんなことがスムーズに進む。

治療に一旦失敗した患者は、いくら私の紹介でも、他の病院への引き継ぎはできなくなってしまう。

そのたびに私は落ち込んでしまう。

治ったら私のことなんか、忘れてくれたらいい。命さえ助かれば・・・」

このように有田さんは、本当にすべての患者を他人と思っていません。
あらゆる手をつくして命を助けようと動いてくれます。
たんなるボランティア主婦として。

私も、有田さんとご縁ができて、このような活動を行えることを
とても幸せにおもいますし、
まわりで、困っている人、白血病で苦しんでいる人の手助けになれば、と
思っています。

☆まーちゃん☆


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