この象牙のシュベスターピアノG60は海外工場で再生しました。
象牙のピアノを海外輸送する場合、ワシントン条約があるため、象牙を剥がしてしまわないと、船に乗せることができません。
剥がしてしまうと象牙は割れてしまう恐れがあるので、象牙鍵盤だけ取り外して送りました。1年かかって戻ってきて鍵盤を装着。
シュベスターピアノとは、浜松に現在でも存続している完全手作りのピアノメーカー。
今、新品で買うと軽く300万円は超える名品です。50年前の傷まみれの黒いピアノの外装をはがし、もともとあった木の木目を生かした塗装に塗り替えしました。
鍵盤無しで海外におくってたものですから、内部の調整などは全部国内で再調整が必要でした。そして見事にいいピアノに仕上がりました。
ピアノの仕事って専門職人でないとまったくダメな職種です。ありがたいことに多くの職人がピアノ整備を頑張っています。
みんなピアノが大好きな人たち。
一時は”ひとで”不足で海に探しに行こうかと思いましたが(笑)、今はいい人材に恵まれています。
☆ぴあの屋まーちゃん☆