私は、以前務めていたパート先で
イジメをしていました。
とても深く猛省するとともに、
自分の大人げなさと未熟過ぎる心を
知る事が出来ました…。
もちろん、たくさんの批判を受けて当然の人間です。
地方にある大型のスポーツショップ。
旦那と二人暮らしで、子供はいません。
夫は、町工場に勤務するサラリーマンで、
収入もそこまで良いとは言えません。
そのため、少しでも家計を楽にするために
私も週2日だけこのスポーツショップで
パートをしていたのです。
元々、近所の主婦友達に紹介してもらい
働き始めた事もあり、お店には仲の良い
主婦友が既に働いていました。
私と合わせて4人の主婦仲間は、普段から
一緒に買い物へ行く程仲の良い
ご近所さんだったので、職場でも楽しい
時間を過ごし、有意義に働けていた気がします。
しかし、そこに入って来たばかりの新人が問題に…
まだ18歳という若さではあったものの、
とにかく仕事が遅い。
イライラがどんどん募る私達は、次第に彼女を
いじめる様になっていました。
その彼女へのイジメが、後に私達の
”心境を大きく変える事”になるとは誰も
想像出来ませんでした…
イジメと言っても、暴力的な行為をしていた
わけでは無く、所謂「パシリ」の様に扱っていました。
「あれ買って来て」
「あれ持って来て」
「肩揉んで」「残業分片付けておいて」
一切「反抗」しない彼女に、私達は調子に乗って、
イジメも徐々にエスカレートしていたと思います。
普段私達の休憩時間中も近くに待機させ、飲み物や
お菓子、食事などを買いにいかせては
彼女には分け与えず、ひたすら私達が話している内容を
部屋の隅っこで座って聞いているだけ。
少なくとも、私が出勤している週2日はこんな
状態が続いていました。
そんなある日、体調不良で早退した彼女の事を
全員で「仮病でしょー」とあざ笑っていた時…
更衣室のイスに一つのメモ帳が置いてある事に気付きました。
それは、イジメている彼女のメモ帳。
見る気など更々無かったのですが、その表紙を見た瞬間、
私は一枚目を捲ってしまいました。
表紙には「業務メモ&先輩情報」と、太い黒マジックで
書かれていたからです。
「どうせ、悪口でも書いてあるのだろう」そう思い中身を
見てみると、そのメモ帳には彼女の人柄や性格がたくさん
詰まっていたのです。
執拗に扱き使われ、弄られている私達4人の全員の好きな
食べ物や、嫌いな食べ物、お菓子からスイーツまでもが
事細かにメモされていた。
それだけでは無かったのが、そのメモ張の最後ページには
「絶対辞めない!先輩に認めてもらってここで働き続ける!」
と、綴られていました。
それを見た私は、頭を強く殴られた様な衝撃を受け、目が覚めました。
この子は、普段私達にイジメられている中でも、しっかり私達の
話を聞いて、何が好きなのか、何が嫌いなのかをメモに残し、
少しでも私達に気に入られようとしていたのです。
その場にいた、他の3人の主婦もこのメモを見て、
言葉を失うとともに、自分達が18歳の彼女よりよっぽど子供で
未熟だった事を知りました。
そして、4人で話し合い、翌日彼女に深く謝罪をするとともに、
メモ帳を返す事に。
私達が彼女にした行為は、人格を否定する行為で犯罪者と
何ら変わりのない事だと、深く反省しています。
彼女が教えてくれた、”大事な事”で逸れていた道を
修正出来た気がします。
私は現在そこのスポーツショップでは働いていませんが、
他の3名の主婦友は今も働いています。
そして、私達がいじめていた18歳の彼女は、現在20歳。
立派な若き店長さんになっているそうです。
出典:http://clover48.com/trend/impressed/post-567/?fbclid=IwAR2dfe56XDhWV0mlAn6dXVyc2-A1GdM5xlomvnpu063g8iMy1gKXNlpiqug