「自分は下手だな、と思ったときが成長し始めた時」
ピアノの演奏や歌、そして私たちの技術であるピアノ調律など、
なにかを訓練して練習をしているとき、気づくときがあります。
私って下手だなぁ、と。
実はこれはとてもいいことなんです。
例えば歌だと、本当に下手な人は自分が下手だと分かっていません。
もしかしたら上手いと思っているかもしれません。
こういう人はいつまでたってもうまくなりません。
自分を客観的に見る力、感じる力が育っていないからです。
自分が下手だなと感じるということは、
この程度ではだめだ、という感覚をつかめたということ。
これは上達のチャンスです。
私がピアノ調律の訓練をやっているとき、
どうしても合わない音がありました。
でも、その音が合っていないというのが分かっていました。
だからちゃんとした音に合うように(自分のイメージした音に合うように)練習を重ねるのです。
そしてうまくなっていきます。
人間国宝の職人にインタビューしても
一生勉強は続く、とたいてい答えます。
ここで完成した、と満足をしているようでは進歩はないからです。
練習をつづける努力、それには自分はまだまだだ、と感じる力が必要だということです。
自分は下手だな、と思えたらその時点で少しレベルが上がり始めていると自信をもって
諦めずに訓練を続けることが大事ですね。
ピアノを練習している皆様。
がんばりましょう!
☆ぴあの屋まーちゃん☆