この写真を見てもらうとわかるのですが、デザインは直線を基調にとてもシンプルでスタイリッシュですね。
令和にできた新しいピアノメーカーということで、今の時代にあったデザインにするにはどうすればいいのか社内で相当検討されたはず。
そして採用されたのがこのデザインです。
今までのピアノの歴史の中で、デザインも微妙に変わってきています。
時代による流行もありました。
私自身は、足がネコ脚であったり、モールがついていたり色が美しい木目であったりするピアノが好きだったのですが、
それは、長年調律として、真っ黒で重厚なピアノをずっと見てきて、
ピアノって芸術品だし、デザインに凝ってもいいよね、という思いからそのような意識になっていました。
ところが、最近のお客様の傾向をみていると、確かに木目ピアノは今でも根強い人気がありますが、
以前のようにヨーロピアンデザインといった、デザインに凝ったピアノが売れにくくなってきています。
さらに、調律に回っている調律師が言うには、
「最近の人は、ピアノにトップカバーはかけないし、キーカバーだってかけないですよ」と。
そう、今の人はシンプルさを求めているように感じます。
そんな令和の時代にできたピアノメーカー遠州楽器制作です。
そのメインピアノである、エンシュウピアノ(ENSCHU)は今の時代にあったシンプルでスタイリッシュ、というところを意識したデザインになっているということです。
強い自己主張はせず、でも音には存在感を感じさせるバランスいい作りになっていると思います。
エンシュウピアノ、是非一度弾いてくださいね。
<石山社長ブログ>