京都の時代祭りは京都三大祭りと言われる大きなお祭りです。
元々、京都から東京に都が移り京都の人口が大幅に減って衰退していったことから、
もっと京都に元気を取り戻そうと始まったお祭りです。
京都御所から平安神宮まで2時間半ほどかけて、各時代の衣装や行列を再現した豪華絢爛なお祭りになります。
私は、京都伏見区の第十社というところに昨年から所属しています。
古参の役員さんが高齢のため、ちょうどその時に私が町内会長をやっていたこともあって引き継いでくれないかと声がかかりました。
昨年は、かみしもを着て行列に参加しましたが、伏見区内の第十社の中で私のいる深草地域に今年大名の役が回ってきましたので
私がその大役を担わせていただくことになったのです。
第十社が担当するのは、伏見城があるためだとは思うのですが豊臣秀吉の時代です。
豊臣家には、五奉行の大名がいます(石田三成、浅野長政、前田玄以、長束正家、増田長盛)。
その筆頭家老の浅野長政の役をすることになりました。
この行列は豊臣秀頼とともに五奉行が天皇に拝謁するために向かった時のものを再現したものです。
ですので、大名も戦闘のための甲冑は身に着けておらず、貴族の服装をしています。
別の話になりますが、伊達政宗の衣装は制作に1,500万円もかかったと聞いています。
すべて時代考証から当時のままのデザインで制作した衣装ですが、石田三成はお茶が好きだったので緑にしたという話もあります。
浅野長政は、太閤検地を実施したことで有名ですが、石田三成とは非常に仲が悪く、
関ヶ原の戦いでは、徳川家康の東軍につきました。
その石田三成の後ろを私が馬に乗ったわけですが、そのすぐ後ろに豊臣秀頼の牛車が引かれています。
早朝平安神宮で衣装を着させていただき御所に向かいました。
どの馬に乗るかは決められていませんでしたが、たまたま私の衣装を噛んで引っ張るとりわけ大きな馬を目が合ってしまいましたので、
私はそれに乗ることになりました。
ところが、その馬はその日の一番の暴れ馬で落ち着きがなく(私に似てます)、これはまずいなと思いつつ乗ることになりました。
さっそく、乗ろうとしたときにくつわがはずれて台から落ちてしまいました。
気をとりなおして乗ってみるととにかく動きます。
他の馬はとてもおとなしいのですが、私の馬(名前はあおいちゃんと言います)だけがまっすぐに歩いてくれません。
幸い、今回馬に乗ることが決まってから、京都競馬場に通って乗馬練習したことと、
メルカリで「ジョーバ」を安く買って毎日それに乗り体幹を鍛えていましたので振り落とされずに済みました。
コロナ後遺症でまだ体が完全ではなかったのですが、これはお役目ですから最後までなんとかがんばりました。
途中、知り合いが何人も手を振ってくれました。
また、「もしかしてあのピアノの人?」というゼスチャーをする情勢もいて「そうそう」と返答しました。
あれはだれなんだろう??と思ってたら、知り合いのピアノの先生の生徒さんでした。
見に行くといってくださった方もおられたのですが、なにせ大勢ですから見つけられませんでした。
もう一つ面白いことに気づきました。
私はユーチューバーですから、カメラをむけられると必ずそのレンズをじっとみてシャッターチャンスを与えてるようにしていたのですが、
私が扇子を上げてポーズをすると、一斉に観客がこちらにシャッターを切ったりビデオを回し始めたりするのです。
芸能人が会見で涙を流した瞬間とか笑った瞬間にシャッターの音が一気になるのはこういうことなんだとわかった瞬間です。
私の馬はとりわけ大きかったので、写真を向けられることはすごく多かったようです。
大きいと迫力ありますからね。
京都の歴史ある時代祭りに、見るほうではなく出るほうで参加できたことはとてもありがたいことだと思います。
これから毎年いろんな役ででると思いますので、また京都にお出かけの時には見に来てくださいね。
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