プチ・ベジタリアン
2ヶ月ほど前に献血をしました。献血は10代のころからずっとやり続けているのですが、血液検査を無料でしてくれて、その詳細な結果を郵送してくれるので、けっこう重宝しています。人のためだけではなく、自分の健康管理のためにも続けていこうと思っています。
ただ、今回の結果には、私は大きな衝撃を受けました。45歳になって体重も増え、ついに成人病予備軍になりかねない数値が出始めてきたのです。これは大変だ、まず何をしたらいいのだろう、と私は考えました。
まわりの人に聞いてみると、皆さんいろいろなノウハウを持っておられるようで、「この水を飲むといい」とか「この健康食品が一番いい」、さらに「そりゃビリーズ・ブート・キャンプしかないよ」などと教えてもらいました。
私はとてもガンコでなかなか人の言うことを聞かない性格で、やるとなったらとことんやるのですが、本当に納得しないとまったく行動しない典型的なB型ですので、自分なりにじっくりと対策を考えてみました。
さらに専門家に聞いてみると、肉とお酒をやめなさいとのこと。えっ?ベジタリアンになれってこと? ベジタリアンとは、肉類を一切食べず野菜中心の食生活をする人のことを言います。実は、私は今までベジタリアンってアレルギーを持つ人か、宗教的思想のある方、またはミュージシャンがやるもので、私には関係がないと思っていました。
しかし、最近あるところで21歳のベジタリアン男性と知り合いになって、皆で食事をするときにも彼はベジタリアン食を予約していたのを見て、彼の考え方にある意味賛同してしまったのです。肉を食べるということは、その殺された動物の悔しさの念を受けてしまうことや、生ある命を食べることのむごさなど、若い彼がこんな考えをもち、自分の意思でこれを始めたということにとても心を動かされたのです。
また、以前「アミ 小さな宇宙人」(エンリケ・バリオス著)という本を読んだことがあります。子供の格好をした宇宙人が地球にきて、地球の子供にいろんな話をするというものですが、そのなかの言葉でずっと頭を離れなかったセリフがありました。
宇宙人が地球人の子供にこう話します。「キミの今日の夕食は、ビーフステーキなんだね。よく牛の死骸が食べられるもんだ! 一切れの死んだ牛の肉。殺されたウシの肉だ」。この小説は世界中でベストセラーになった本ですが、宇宙人からみた地球はいまだ野蛮な、愛の度数の低い未開の惑星であることが書かれていて、私はこの言葉がずっと頭から離れず「いつか肉食をやめられたらいいのに・・・」と思い始めていました。また世界中の人が莫大な穀物を消費する家畜を食べなければ、餓死する人は一人もいなくなる、ということを知って、いろいろなことがシンクロしてきている今、やってみよう、と決心したわけです。
びっくりドンキーではいつも400gのハンバーグを注文していたくらい、肉食の好きだった私が、2ヶ月前から毎日てんこもりのキャベツや穀物だけの生活が始まりました。肉だけではなく、魚介類全部やめました。付き合いで飲んでいた程度ではありましたが、飲みだしたら底なしといわれるくらいお酒の飲めた私が、ピタリとお酒も絶ちました。
そこで気付いたことがたくさんありました。
やってみればできるということ。闘争の心が少なくなったこと。今の生活がとても心地いいということ。体重が減り、体がとても軽くなり、精神的にも肉体的にも30代くらいになったような感じになったことなど、まだまだあります。
この環境がとっても心地いいとフト思ったのは、もし人間に生まれ変わりがあるなら、前世はきっと私はお坊さんで、精進料理しか食べていなかったのではないか、ということです。だからその反動で今回の人生の前半は、思いっきり肉食をしてついにメタボリックになり、そして人生の折り返し地点の45歳で、前世でやっていた修行を再開したのかな、なんて思ったりしています。あくまでも想像ですが。
ただ、一番気付いたことは、ベジタリアンだからと極端に走ってしまったらダメだということです。この食生活をはじめてから、出された食事の中でたとえばヤキメシの中に小さく刻んだハムがあると、私はベジタリアンなんだから、とそれをスプーンでよけて残していました。また外食で皆と食事をすると、肉のない食事はほとんど無いということに気づき、それをいちいち残している自分にとても嫌悪感を覚えてきました。
私は食事のときの「いただきます」を子供にこのように言いなさい、と教育しています。「あなたの命をいただきます」。人は命をなげだしてくれた動物がいるから、それをエネルギーに変換させていただいたお陰で生きているのです。その命をいただいているということを理解させるために、命をいただきます、と言わせているのですが、そう教育している父親が、自分の主義主張でハムをよけて残している姿に、大きな罪悪感をいだいたのです。
そこで私が考えたのが、「プチ・ベジタリアン」ということです。ちょっとだけベジタリアンということですね。外食などで出された食事や弁当に肉類がはいっていてもそれは残さずにちゃんと食べる、ただ、バイキングや自分で注文のできるところでは取らない。こうすることで、とても心地いい食事ができるようになりました。なにごとも、ほどほどが一番です。
日本人はもともとベジタリアンに近い食事をしてきました。日本人の体はとても腸が長いらしいですが、これも植物を消化するためにそんな体になったそうです。ですから、私は本来の草食日本人にもどっただけなのかもしれません。
このメルマガで皆さんにベジタリアンになりましょう、と訴えているのではありません。
人間は「足ることを知る」という言葉を忘れ、お腹いっぱいでもまだ食べようとします。動物はお腹が一杯になれば他の動物を襲いませんが、人間は必要以上に殺してしまいます。
プチ・ベジタリアンになって強く思ったことは、やはり食事は必要な分だけいただくということ、食事をいただくときに、そこにある命に対して感謝をして食べること。これが最も大切なことではないかと思います。
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ご感想をいただきました
Sさん:
いいですね!!
私もやってみようかな、プチベジタリアン
家族の食生活の鍵を握ってるのは私ですので、家族みんなで実行するのはとっても簡単です
ではでは、明日から実行しますね
旦那の体重10キロ減らせてみせます
Kさん:
やはり食事は必要な分だけいただくということ、食事をいただくときに、そこにある命に対して感謝をして食べること。これが最も大切なことではないかとということに、私も同感です。極端に走らず ほどほど 中道の精神で でしょうかね~
Bさん:
プチ・ベジタリアン・・大賛成です!
私は元々、お肉は食べないですが少しのハムだとか魚は食べます
プチ・ベジと小食を目指しています
Sさん:
プチベジタリアン賛成です!私は今から10年ほど前にマクロビィオティックを学び本当に共感できたので、自分の子供はマクロビィオティック的な子育てを実戦して、なんと只今13才双子の男の子を生まれてから薬というものは飲ませる事なく元気に育てる事が出来ました。絶対に、肉や魚がNGという徹底的に実戦した時期も何年かありましたが、あるとき大きな観点から見るとそれも不自然な生き方だな?と感じるようになり今はまったくピアノ屋まーちゃんさんのように食べざるえない場合は感謝して肉魚を頂き、その後の食事で血液をしっかり浄化出来る食事メニューでバランスをとっています。私は本当に食の大切さを沢山の人達に伝えたいので私流の穀物菜食をテーマにしたカフェのオープンを計画してます。ピアノ屋まーちゃんさんが血液が綺麗になると、もっともっと若返ってさらにパワーアップしちゃいますねそう考えるとますますプチベジタリアン楽しみですね
Kさん:
わたしも、ベジタリアン8年目です。
突然、動物食をやめられると、いろいろとバランスを崩し、体調が悪くなることが多いそうです。お気をつけ下さい。
舌に感じない、ナトリウムが、動物食には含まれているのに、その分の塩分を菜食のなかで摂られないと、よくないとか…。
わたしは、たまたま次女を出産した助産所が、玄米菜食の料理を出していたことから、妊娠中に、肉や魚がおいしくなくなる…という、思想とは別の方向から、ベジタリアンになりました。
何でも食べていた長女の時の妊娠よりも、次女の時の方がとても楽で、体重も5キロも増えず、楽なお産で、その後もスムーズでした。
菜食が日常であるほうが、日本人には適していると思います!
Aさん:
初めまして。アミはいい本ですね。私もあの屍骸を・・・の部分は印象的でした。
プチの考え方は、少し取り入れさせていただきます。
Oさん:
プチベジタリァン、これなら出来そう。
もともと肉は好きではなく、今でも出されれば、一口か二口。家で一人の食事は、殆ど肉、魚、なし。野菜サラダや、納豆、豆腐。それでも、痩せないのはお酒のせいかも。よし、プチ断酒しよう。
Zさん:
はじめまして。初から全て完璧にする事は続かないと思い、玄米からスタートしました。少量の漬物やお味噌汁でも満足で体重も落ちてきてますメンタル面もなんだかスッキリしてきました!私も「プチベシタリアン」を楽しみにながら続けていきます。
Aさん:
私も、プチベジタリアンになって、3ヶ月。いい感じです。
きっかけは、整体の先生のアドバイス。先生は、食事は、1日1回で、睡眠時間は、3時間くらい。そして、月に1回、プチ断食をするといいそうです。
まずは、生活習慣と運動ですよね。
Pさん:
昨日お客様が大勢いらしたのでカレーをつくりました。肉を少しづつ少なくしていこうかな、気づかないくらいに、いいかもしれない、良いことを教えていただいてありがとうございました。
Nさん:
いつも楽しく読ませていただいてます。りがとうございます。
今日のトピックに関係のあるHPを御紹介します。僕は菜食主義者ではありませんが、このページを見て、日頃見ることのない、でも本当は想像できていたであろう事実を目の当たりにしてショックを受けました。
これを見て以来、本当に命をいただいているんだなぁ と感謝して食べるようになりました。
<菜食のすすめ>
http://saisyoku.com/pics_killed.htm