助けてくれてありがとう
特定非営利法人「エキスパート児童福祉支援協会」という団体があります。私は平成22年からこの団体の理事として、活動を行っております。
児童福祉施設で育った子供たちは、卒園したあと、就職や進学をするにあたり、すべて自分で自立していかなければなりません。
それまでにアルバイトをしたりしながら貯金はしているものの、アパートを借りるにも敷金などが必要で、進学には多額の入学金が必要になります。
いろいろな奨学金はありますが、入学や就職時に間に合わないケースもあるため、エキスパート児童福祉支援協会では、そのための支援を行っています。
毎年1月から2月にかけて、この支援金を申請するために子供たちが書いた作文を理事が集まり読みます。子供たちの生い立ちや、努力している姿を見ると、涙がとめどなく流れてきます。
ある女の子は高校3年間オール5の成績をとり、勉強を続けたい気持ちがあるにもかかわらず、進学費用をつくることができず就職を決意していました。
またある男の子はこのように作文に書いています。
「自分は何のために生きているのか?と生きる意味が分からなくなってしまいました。食べる、寝るといった当たり前のことが出来なくなってしまい、どうでもよくなってしまいました。自分なんていなくてもいいんじゃないか、と思ってしまいました」
えっ?と思って作文を読み進めていると、
「私は気づいたことがあります。私にとって幸せでうれしい気持ちになること、それは私がした事で誰かが笑顔になり、嬉しい気持ちになれることです。私は人の笑顔が大好きで、それを感じられる仕事がしたかったんです」
とこのようなことが書いてありました。
この子は、気づいた自分の夢に向かって前に進み始めています。
協会では、子供たちに3つのメッセージを贈っています。
①たくさんの夢や希望を持つ人を応援します
②いつか誰かの役にたてる人になってください
③多くの支援者が皆さんを応援していることを忘れないでください
申請が通った子供には、15万円の支援金が贈られます。これは返さなくていいお金です。いつか誰かにこの気持ちを伝えてくれたらいい、いつか誰かに手を差し伸べられるような人になってくれたいい、という思いを込めて支援しています。
子供たちの手紙には、「この支援金がなければ進学をあきらめなければならなかった、本当にありがとうござます」と感謝のメッセージが数多く寄せらせています。
しかし、協会からの支援金は限られています。申請してきた子供たち全員に手を差し伸べたい思いはあるのですが資金が足りません。今年は409名の申請がありましたが、支援できたのは147名だけです。
そこで、この文章を読んでいいただいた皆様に、私から心からのお願いがあります。
「書き損じはがき・未使用はがき・未使用切手」を寄付していただけませんか?
回収したはがき3400枚で、子供一人分の奨学資金が贈れます。
1人でも多くの子供に手を差し伸べたいという思いから、この企画は私と東京の理事さんが発起人になって始めました。
今回の期間は、今年度の支援に間に合わせるため、2012年1月31日までとさせていただきますが、今後もこの企画は進めていきたいと考えています。
ご協力いただけるかたは、ぴあの屋ドットコムにお送りください。
私からまとめて協会へ送りたいと思います。
ご協力よろしくお願いいたします。