ぴあの屋ドットコムの心の窓は、掲載し始めて13年。徐々に知名度も上がってきました。
震災で家を流された方も、家と一緒に流されて救出された若者もたくさん集まっていただきました。
私の仙台講演が終わった後のアフターお茶会で、若者が私に話しかけてきました。
「僕は今、仮設住宅で生活しています。あの津波で僕とおじいちゃんは家ごと流されて一昼夜真っ暗な中で助けを待っていました。真っ暗でまわりは何も見えないんです。
ただ、死を覚悟しながら空を見上げると、今まで見たこともないような美しい星と、その星が家の周りの海に映ってとても綺麗でした。
いつも僕は、なにかをしようと思ったとき、まあいいや、明日しよう、と思うことが多かったように思います。
でもいつ死ぬかもしれないという経験をした今、やりたいこと、やるべきことは今日今すぐにやっておこう、と思うようになりました。
僕は大切な友達二人と、またいつかやろう、というある約束をしていました、それをやる時間は十分にありました。
でも、そのうちそのうち、と先延ばしにしていたのです。その友人はあの津波で亡くなってしまいました。もうできなくなってしまったのです。今でも後悔しています。
僕はまだ20代。明日死ぬかもしれないなんて思ったことはありませんでした。でも今は違います。できることは今すぐやる、こう僕は決めたんです」
私は感動しました。彼は仮設に住むお年寄りに夢と希望を与えられるような活動を始めたい、といっていました。
彼のような若者が、日本をいい方向に変えていくと思います。
仙台に行ってよかった・・・。
☆いしやまーちゃん☆