心の窓」カテゴリーアーカイブ

心の窓メルマガ版 59 「幸福度」

「幸福度」

ブータンの国王夫妻来日のニュースが流れていました。
まだ20代の若い国王ですが、見た瞬間なんと人相の良い人なんだろう、と思いました。

そしてもう一つ、私の価値観を180度変えてしまうような、話を聞きました。
「ブータンでは経済的発展よりも、国民の幸福度の高い国作りをしていきたい」

これだけでしたら「ふーん」と思うだけでしょうが、ブータンでは「幸せ=財/欲望」という算数のような式があるそうです。

つまり財が10とすると、欲望が1しかなければ、1分の10なので幸せは10です。でも10の財を持っていても欲望が1000もあると、幸せは1000分の10で、幸せ度は0.01になります。

つまり、欲望が少なければ感じる幸せは大きくなるということです。

ブータン国王のもう一つの言葉。
「欲望は、触れている情報量に比例して増大していく」

私はこの言葉に衝撃を受けたのです。
ブータンの平均年収は8万円だそうです。月収じゃないですよ。年収です。

それに比べて、日本の経済的豊かさは比較になりません。なのに日本では、毎年自殺者が3万人を超えています。

インターネットが普及し、テレビや本に雑誌、日本ではものすごい数の情報があふれています。それが幸せなことだと私は思っていました。

しかし、情報がなければ(知らなければ)幸せなことってたくさんあることが分かりました。

先日、小学生の子供をつれて電気屋さんに行きました。そこでは、「スーパーマリオ3Dランドまもなく発売!!」と大々的に宣伝をしていました。

それを見た瞬間、子供はずっとこのゲームソフトを「欲しい!」といい続けていました。

これなんですね。この情報を知らなければ、今あるDSだけで十分満足して楽しんでいたはずなのです。

人間は欲しいものさえ全部手に入れたら幸せになれるのでしょうか? おそらく、次はもっともっとと欲望は増えていくように思います。

結局、このDSソフトは子供に与えてしまいましたが、私は子供のころに親から買ってもらった事の思い出よりも、遊んでもらって楽しかった思い出の方が鮮明に覚えています。

親は忙しかったので数は少ないですが、その少ない中でしっかりと想い出をプレゼントしてくれたのだと思います。反省しないといけませんね。

生活満足度・寿命・環境負荷などから算出する「幸福度指数」というのがあって、2009年で日本は143カ国中75位だそうです。

経済的にあまり豊かでない国の人々からすると、日本人に対して「いったい何が不満なの?」と思うでしょうね。

これからはブータンの考え方を意識して、生きていきたいと思います。


にほんブログ村参加中!
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ
カテゴリー: 心の窓 | コメントする

心の窓メルマガ版 58 「助けてくれてありがとう」

助けてくれてありがとう

特定非営利法人「エキスパート児童福祉支援協会」という団体があります。私は平成22年からこの団体の理事として、活動を行っております。

児童福祉施設で育った子供たちは、卒園したあと、就職や進学をするにあたり、すべて自分で自立していかなければなりません。

それまでにアルバイトをしたりしながら貯金はしているものの、アパートを借りるにも敷金などが必要で、進学には多額の入学金が必要になります。

いろいろな奨学金はありますが、入学や就職時に間に合わないケースもあるため、エキスパート児童福祉支援協会では、そのための支援を行っています。

毎年1月から2月にかけて、この支援金を申請するために子供たちが書いた作文を理事が集まり読みます。子供たちの生い立ちや、努力している姿を見ると、涙がとめどなく流れてきます。

ある女の子は高校3年間オール5の成績をとり、勉強を続けたい気持ちがあるにもかかわらず、進学費用をつくることができず就職を決意していました。

またある男の子はこのように作文に書いています。
「自分は何のために生きているのか?と生きる意味が分からなくなってしまいました。食べる、寝るといった当たり前のことが出来なくなってしまい、どうでもよくなってしまいました。自分なんていなくてもいいんじゃないか、と思ってしまいました」

えっ?と思って作文を読み進めていると、
「私は気づいたことがあります。私にとって幸せでうれしい気持ちになること、それは私がした事で誰かが笑顔になり、嬉しい気持ちになれることです。私は人の笑顔が大好きで、それを感じられる仕事がしたかったんです」
とこのようなことが書いてありました。

この子は、気づいた自分の夢に向かって前に進み始めています。

協会では、子供たちに3つのメッセージを贈っています。

①たくさんの夢や希望を持つ人を応援します
②いつか誰かの役にたてる人になってください
③多くの支援者が皆さんを応援していることを忘れないでください

申請が通った子供には、15万円の支援金が贈られます。これは返さなくていいお金です。いつか誰かにこの気持ちを伝えてくれたらいい、いつか誰かに手を差し伸べられるような人になってくれたいい、という思いを込めて支援しています。

子供たちの手紙には、「この支援金がなければ進学をあきらめなければならなかった、本当にありがとうござます」と感謝のメッセージが数多く寄せらせています。

しかし、協会からの支援金は限られています。申請してきた子供たち全員に手を差し伸べたい思いはあるのですが資金が足りません。今年は409名の申請がありましたが、支援できたのは147名だけです。

そこで、この文章を読んでいいただいた皆様に、私から心からのお願いがあります。

「書き損じはがき・未使用はがき・未使用切手」を寄付していただけませんか?
回収したはがき3400枚で、子供一人分の奨学資金が贈れます。

1人でも多くの子供に手を差し伸べたいという思いから、この企画は私と東京の理事さんが発起人になって始めました。

今回の期間は、今年度の支援に間に合わせるため、2012年1月31日までとさせていただきますが、今後もこの企画は進めていきたいと考えています。

ご協力いただけるかたは、ぴあの屋ドットコムにお送りください。
私からまとめて協会へ送りたいと思います。

ご協力よろしくお願いいたします。


にほんブログ村参加中!
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ
カテゴリー: 心の窓 | コメントする

心の窓メルマガ版 57 「孫正義の言葉」

孫正義の言葉

ITバブルが崩壊した。
99%の人はネット株を売った。
もっと下がる、と片っ端から売った。
だからITバブルは崩壊して、ソフトバンクの株も約100分の1に下がった。
株主総会でもむちゃくちゃ言われました。

そのときの株主総会。
まさにこの部屋ですよ。
全員、目が三角になっている。

入るなり
「ペテン師!」
「うそつき!」
「泥棒!」

もうめちゃくちゃですよ。
それでも私は一生懸命に説明しました。
6時間だったか、おそらくソフトバンクの株主総会で最長です。
休憩なしでぶっ続けでやりました。
一人で全部受けて立った。
いっさい逸らさないで、真正面から答えた。

最後には非難ごうごうだった何千人かのうち、3分の1以上の人がハンカチを出して泣いていました。

それは総会の最後に、一人のおばあさんの発言があったからなんです。

「私は主人の遺してくれた退職金の1000万円全部でソフトバンクの株を買いました。

それは孫さん、あなたの夢を信じたから、あなたのその夢と志を信じたからです。

遺産すべてを注ぎ込んで、1000万円が10万円になってしまった

だけど、私に悔いはありません。

今日、あなたの話を直接聞いて、あなたの夢に賭けてよかったと、心から思いました。

信じていますから頑張ってください」

たまりませんでした。

その方の姿がいまでも眼に焼きついて離れないんです。

(孫正義リーダーのための意思決定の極意」より

最近ツイッターでソフトバンクの孫さんの言葉を読むようになりました。
私も経営者として学ぶものがたくさんありますが、それ以上に「人」としてどう生きればいいのかを教えてもらっているように思います。

孫さんの最近の言葉をいくつかご紹介しましょう。

〇弱音は吐くものではない。呑み込むものである。

〇16歳で単身渡米して米国の素晴らしさに感動すると同時に、生まれ育ち家族のいる日本のありがたみを再確認。将来日本の為に何かしたいと決意しました。

〇全ての試練は、成長の為の階段だ。登り続けるしかない。

〇努力しても報われないなあと感じ嘆く時、大抵の場合は、まだ本当の努力をしていない。

〇私は、上から目線の評論家をあまり高く評価しない。何故なら、彼等は高邁な理屈を唱える割に何等行動を起こさないから。「言うは易く、行うは難し。」そんなに偉そうに言うならやってみろと言いたい。私は突き進む。ボロボロになっても。

〇ガハハハハー。人生なんて一回きりだ。小さい事を気にしていては何も出来んぞ。誠の志さえあればいつか通じるわい。せめて百年後には。

〇やたらに個人攻撃的な批判をしてはならない。己の世界を狭くしてしまうから。

〇「出来ない」という言葉を安易に言ってはならない。その瞬間から努力が止まる。

〇人生には、いつか必ず終わりが来る。人間50歳を過ぎたら、今この場で終わったとしても悔やまない人生を過ごしていかねばならない。

***

どこのだれがつぶやいたかわからないようなツイッターの世界。でも、よい提案であれば「やりましょう」と即答し、即実行する孫正義さんの行動力は本当に素晴らしいと思います。

庶民の声が日本を変えていく時代がそこまで来ています。

ぴあの屋ドットコム 石山


にほんブログ村参加中!
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ
カテゴリー: 心の窓 | コメントする

心の窓メルマガ版 56 「奇跡のような出会いに感謝して」

奇跡のような出会いに感謝して

助産師の内田美智子さんは、連日この年末から年始にかけて新しい命を取り上げた。
その中には15歳の少女もいた。

分娩室で彼女は「痛い、痛い!」と泣き叫びながら、やっとのことで3000グラムを超える大きな赤ちゃんを産んだ。
妊娠にいたった経緯には、言うに言えない事情があった。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんを抱きながら、少女は「ママよ、私がママよ」と何度も語りかけていたそうだ。

しばらくして、ずっと寄り添っていた、30代後半だろうか、40代前半だろうか、若くして祖母になったばかりの母親に向かって言った。「ママ、ありがとう」

わずか50年前、約2000人の母親がお産の時に命を落としていた。内田さんが助産師になった30年前は300人、一昨年でも35人の母親が自らの命と引き換えに子供を産んだ。

死産もある。ある妊婦は10ヶ月目に入って胎動がしなくなったことに気付いた。診察の結果、胎児は亡くなっていた。でも産まなければならない。

普通、お産の時、「頑張って。もうすぐ元気な赤ちゃんに会えるからね」と妊婦を励ますが、死産の時には掛ける言葉がないという。泣かない子の代りに母親の鳴き声が分娩室に響き渡る。

その母親は内田さんに「一晩だけこの子を抱いて寝たい」といった。真夜中、看護師が病病室を見回ると、母親はベッドに座って子供を抱いていた。

「大丈夫ですか?」と声を掛けた看護師に、母親は「今、お乳をあげていたんですよ」といった。みると、母親は乳首から滲みでてくる乳を指に付けて、子供の口元に移していた。

「このおっぱいをどんなにか、この子に飲ませたかったことか。泣かない子でも、その子の母親でありたいと思うのが母親なんです」と内田さん。

父親・母親世代に内田さんは、「子育ては時間が取られるなんて思わないで。育てられるだけでも幸せなことなのよ」と語り、学校に呼ばれた時には、「お母さんは命掛けであなたたちを産んだの。だからいじめないで。死なないで」と子供たちに訴える。
「命が大切なんじゃない。あなたが大切なの」と。

ぴあの屋ドットコム 石山

※みやざき中央新聞2011年1月17日号社説より引用・抜粋しました。イジメに苦しむ子供たちの励みになればと思い、掲載させていただきました。
この新聞社は「いい記事しか書かない」地方新聞です。是非ご購読ください。1カ月1050円です。
http://miya-chu.jp
info@miya-chu.jp


にほんブログ村参加中!
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ
カテゴリー: 心の窓 | コメントする

心の窓メルマガ版 55 「よかった探し」

よかった探し

「誰かの非難や悪口を言うことが習慣づいている親の子は、
同じように誰かの非難や悪口をいう子に育つ。

誰かのよいところを見つける習慣のある親の子は、
同じように誰かのよいところを見つけられる子に育つ」

これは、ふくしま国語塾をされている福嶋隆史氏が言った言葉です。
私もそのとおりだと思います。

昔、テレビアニメで「愛少女ポリアンナ物語」というのが放送されていました。
そこでとても印象的な言葉があります。

「よかった探し」

その日の良かったことを探して、家族とお話することです。

ポリアンナは、小さいときからお父さんとのコミュニケーションの中で
「よかった探し」というものをしていました。
そうしているうちに、どんな悪いことが起こっても、
よかったこととして考えるようになります。

彼女が孤児になって、とても辛い立場になっても、
いつもよかった探しをしていたからこそ、
周りの人もそれに影響うけて、
かたくなな気持ちを持っていた人たちと
良い関係を築くことができるようになりました。

良い言葉。
たとえば

「今日はいい日だ」。
「よかったね」。

このような言霊を毎日言うことで、気持ちもそのようになっていき、
周りにも波及させていくようになります。

親がこのような言葉をいつも言うことで、
間違いなく子供には「宝」を与えるはずです。
その子にとっては一生の財産です。

毎日の生活でも、ビジネスでも、
まずは人の悪口を言わない、良いところを見る。
そこから始めることがいいかもしれませんね。

ぴあの屋ドットコム 石山


にほんブログ村参加中!
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 音楽ブログ 楽器・音楽機材へ
カテゴリー: 心の窓 | コメントする