目標と期限
ビジネスの世界では、仕事に対して「目標」と「期限」を設定するのは
あたりまえのことです。
いつまでに何をどうするのか、を明確にしておかないと
成り行きでしか前に進みませんし、目標を達成することは出来ません。
では、子供の世界ではどうでしょう。
「ねえお父さん、遊園地に連れて行ってよ」
「うんいいよ、そのうちね」
これではもちろん子供は納得しませんね。
目標と期限と明確にして
「来週の日曜日に行こう」ときちんと約束すると
子供はその日を指折り数えて待つことでしょう。
こんなたとえ話もあります。
船が沈没して海に投げ出された数人の人々。
かろうじてゴムボートに乗り移り、九死に一生を得た。
でも、周りには救助船もなにもない。自分たちだけだ。
そして霧に覆われて何も見えない。
ボートに積んである水と食料は3日分。
全員、途方にくれて気力が出ない。。。
これが、目標と期限が決まっていない状況です。
その時、一瞬風が吹きある方向の霧が晴れた。
なんとその方向のはるか遠くに灯台の光を発見!
ボートに乗っていた人たちは、希望の光を見たように顔が輝き始めた。
そうだ、あの光に向かってみんなで協力してボートを漕ごう!
期限は3日だ。3日以内に灯台に到着しないと死んでしまう。
よーし! 頑張ろう!
これが目標(灯台)と期限(3日以内)が決まった状態です。
そうなんです。目標と期限が決まっていないと、人は前に進まないのです。
だから、会社には棒グラフが張ってあって、
営業職の人たちにはノルマがいっぱいあるんですね。
小泉総理が改革を断行するために「国民も痛みを」といいました。
でも、それでは「いつまで」痛みをガマンしたらよくなるの?
そのガマンした先にはどんなバラ色の世界が待っているの?
という「夢と希望」を総理は言っていません。
国民が気持ちよくガマンできる、夢のある言葉が欲しいものです。
さて、ではぴあの屋まーちゃん(ぴあの屋ドットコム)では、社員にノルマを掛けてる?
とんでもない。私はさらにその次の段階をやってるんですね。
ノルマがあると、仕事は楽しくありません。
予算を組むと、それに縛られます。それを“執着”と言います。
喜びをもって仕事をしている人が、調律に来ると、お客さんまでうれしくなっちゃいます。
ノルマがなくっても、上司と部下の信頼関係があれば、自分から進んで仕事はするのです。
そして、お互いに感謝の気持ちがあれば、
予算なんて立てなくても不思議と業績はUPしていくんですね。
まーちゃんはそれに気付きました。
きっと、幸せな気持ちで仕事をし、どうすれば周りの全ての人が喜んでくれるか、だけを
考え続けて仕事をやっていれば、神様が応援してくれるような気がしてなりません。
人間は、その存在が「喜ばれる人」になるために、生まれてきているのですから。。。