今回、奈良の会場さんへグランドピアノをお届けしての一日ピアノレンタルの調律を行ってきました。
木々が見える素敵な会場さんでお祝いの席とのことで気合を入れて調整しました。
イベント用の調律は時間が限られていたり環境が整っていなかったりと苦労することも多いのですが、
大きな問題もなくピアノもやる気だったのか良く鳴ってくれていて良い環境をつくれたのではないかと思います♪
※レンタルピアノ:ヤマハ G1B
こちらはただの電気スタンド、、、ですが、傷の修理には欠かせないアイテムになります。
ピアノの表面を磨く時、傷を見落とさない様に光を反射させてチェックしながら磨きます。
日光などでチェックをする事もできるのですが見え方が変わってしまうことがあります。
ですので、お届け先の室内と同じ環境でチェック出来るように電気スタンドや蛍光灯を使ってチェックをします。
一見関係ないように思える部分ですが、仕上がりの美しさが変わってくるので技術者としては譲れない部分ですね!
◇りゅう◇
珍しい塗装のサンプルが出ましたのでこの機会にピアノの塗装についてのお話です。
塗装時に空気中に水分が多く塗料の中に水分を多量に含んでしまい白く曇ってしまう症状を”かぶる”といいます。
動画で話している白っぽくぷつぷつしている部分ですね。
梅雨の時期に限らず雨やくもりの日が続くと、このように思うような塗装ができません。
特殊な溶剤を混ぜて”かぶりにくく”することもできますが、弊害として塗料が乾きにくくなったり使えない場所があったりと
経験と勘がものをいう繊細な作業です。
特にピアノの塗装は”完全鏡面艶出し塗装”という漆と並ぶ高級仕上げをするので後々の作業にひびかないようとても気を使います。
お時間頂くこともございますが、しっかりと手を入れて最高の状態でお届けできればと思いますので待っていてくださいね。
日々天候と戦っている塗装スタッフのお話でした♪
◇りゅうちゃん◇