思いやり
思いやりとは、誰かが何かをかわいそうに思い
その苦しみと原因をなくそうと努力することだ。
何かの本に書いてあった言葉です。
本当の思いやりとはこういう事なんですね。
つまり「かわいそう」と思うだけではダメで、それを実行にうつさないと
本当の思いやりではないということです。
妻が、スーパーに行って子供にソフトクリームを食べさせていました。
あるとき、近くでソフトクリームを食べていた兄弟の弟のクリームが
ボトリと落ちてしまい、店中に響くくらいの大声で泣き始めました。
お母さんはどこかへ行っていないようです。
お兄ちゃんは自分のクリームを食べるのに一生懸命で
弟はますます泣くばかり。
その場所にいた多くの子供連れのお母さん達が、
「仕方ないわよねェ〜」といってすーっと波が引くようにいなくなってしまいました。
そんなときどうすればいいでしょう。
他人が変わりにもう一つ買ってあげるのはやりすぎかもしれません。
お店によっては、もう一つサービスで作ってくれる場合もあるようですが
そうじゃない場合、傍観しているだけではなく、やっぱり子供のそばに行って
「お母さんはもうすぐ来ると思うよ。もうちょっとガマンして待ってようね」と
一言声をかけて上げればよかった、と妻は言っていました。
結局、すぐお母さんが戻ってきてもう一つ買ってあげたようです。
しかし、目の前で起こる出来事は、すべて自分に何かを気づかせるために
「起こされている」ものだという気がしてなりません。
この出来事で、私もこの「苦しみと原因をなくそうと努力することだ」
という言葉を思い出しました。
どんなことも、まず「行動」が大切なんですね。
「みつお」の言葉に、
「批判したけど、自分にできるかな」
というのがあります。
テレビや雑誌で人を批判する場面をよく見ますが、
それではその人の立場になったとき、自分に果たしてできるだろうか
という視点でものを見ることが大切なような気がします。
これも「行動」ですね。