2004年3月に、同じように調律師志望の方からメールいただきました。
ぴあの屋まーちゃん 様
こんにちは!
私は今年4月、高校3年になります。
まーちゃんさん、私は将来調律師になりたいです!
しかし先日そのことを家族に話したら、
「食べていけないでしょ!」と反対されてしまい、
大学か就職の2つしか道はないと断言されました。
ピアノと一緒に仕事が出来るなんて!
っと楽しい夢を思い描いていた私にとって、
反対されたことは、とても衝撃的でした。
そこでまーちゃんさんに、教えていただきたいことがあるのですが、
もしよろしければお答えいただけないでしょうか?
1、 音楽大学以外の大学へ行ってから調律師を目指しても遅くないですか?
2、 ピアノ台数から考えて、調律師の数は飽和状態にあると聞きましたが、
将来調律師の需要と供給はどのようになるとお考えですか?
突然のメールでしつこい質問をしてしまい、申し訳ありません。
もしお暇があったら、どうぞよろしくおねがいします。
そこで私はこう、お返事させていただきました。
こんにちは!
とっても素晴らしい夢ですよ!、夢は実現するためにあるのですから。
でも、現実もきちんとお話しておきますね。
1、 音楽大学以外の大学へ行ってから調律師を目指しても遅くないですか?
遅くないですよ。私は経済学部を卒業してから調律師養成学校へ行きました。
調律学校へ行くための費用は、大学時代にアルバイトしてためました。
2、 ピアノ台数から考えて、調律師の数は飽和状態にあると聞きましたが、
将来調律師の需要と供給はどのようになるとお考えですか?
本物の心のある調律師だけが生き残っていくと思います。 心からピアノの愛し、お客さんの悩みを真剣に聞き
ピアノの仕事にかかわることの喜びを体全体で表現している人。
要は、人としての器をいかに大きくしていくか、
魂をきちんと磨いていっている人か、笑顔の美しい人かどうか、
そういうところを、お客様は見ています。
それがきちんと出来ていける人が、
信頼される調律師として、残っていくんですよ。
ですから、ピアノは世界一の普及率の日本なんですから
環境としては恵まれています。
需要と供給という問題よりも、
”人物を磨く”、これにつきますね。
そういう調律師になれるように、私も努力を続けています。
是非、今の環境の中で、大学で友達をいっぱい作って
人間関係で悩んだり、けんかをしたり、そして恋をしたり・・・
いろんな経験を積むことが、今は一番大切なことなんですよ。
そのなかで、夢の方向が変わるかもしれません。
でもそれはそれで、いいのです。
そのときに思っている ”夢” を本気で実現できるように頑張ってください。
まずは、「今を生きる」、ということに全力をつくしてくださいね。
そして、お返事いただきました。
私もうれしくなっちゃいました・・・
まーちゃん様
どうもありがとうございました!
なんだかワクワクしながら読んでいました★
そうですね!
大学へ行くことで、沢山の思い出を作って色々な経験をつんで、
大きな人間になれたらいいなと思います。
お金集めも! (笑)
まーちゃんさんに意見をいただく前は焦ってばかりいた気がします。(さっきまで!)
でももう決めました!
大学受験、頑張ります♪
まーちゃんさんのホームページは、とってもおもしろくて毎日のように見させていただいています!
私のだーいすきな、大切なピアノさんも、そろそろ調律の時期なので
まーちゃんさんに診てもらいたいのですが、関東在住ですのでとーっても残念です。
希望をもてるような温かいメール、とても嬉しかったです♪
どうもありがとうございました!