ピアノ選び体験記② by らみい (音楽大好きママ「らみい」さんと共同企画)
値段の高さより背の高さ!
「ぴあの屋まーちゃん」との運命的とも言える(!?)出会いをした”らみい”は
早速2通目のメールをいたしました。
まーちゃんさま
早速の貴重なご意見ありがとうございました。
大変感激しております。
今回、試奏したのはB-80(890,000)とB-70(760,000)です。
このどちらかにしようと思っていました。
どうせ買うならいいものを、と思い値段の高いモノを上から2つ・・
> 一番お勧めはB-60です。B-80と中身が全く同じでデザインが違うだけです。
言われてみればそうですね。B-60(690,000)もちょっと弾いたような気がしますが、
気を付けていなかったのでよく覚えていません。
B-80とB-70にしようと思ったのは、
鍵盤の表面がアクリルとフェノールではなく、
ファインアイボリーとファインエボニーというものだったからです。
カタログでは「人工象牙」「人工黒檀」というのでとても期待していったのですが、
ちょっと見たところ(弾いたところ)ではアクリルなどと変わらないようで、
大変がっかりしました。
けれど長く弾いていると、アクリルなどに比べるとたしかに感触が
あたたかく吸水性があるような気がしました。
今、家にピアノがないので、3年ほどまえ、学生時代の友人のアップライトピアノを
借りていたことがありました。
それは象牙の鍵盤のピアノでその感触はとてもよかったです。
私はとても手に汗をかくため、鍵盤がべたべたになって、指がよくすべってしまうのです。
本当は象牙の鍵盤のピアノがいいのですが、とても手にはいりませんので、
上記の新素材にはとても期待していたのです。
しかし、それだけの違いで20万円もちがうなら、B-60のほうがいいと思います。
石山さんは、この新素材についてはどう思われますか?
それからB-80とB-70は見た目にひかれてしまったのもあります。
でも、絶対に見た目より中身ですよね。
> そして、購入を決められたら、私のページでもお話していますが、
> 必ず試弾したピアノを指名して、納品してもらってくださいね。
> 同じ器種でも違うんですよ。
一応、本社から3台くらい運ばれてきて、試弾できるそうです。
3台以上は無理なんでしょうかね。
> A社もB社も、要は好みです。私はA社のほうが音色が固めで
> 調律はとても疲れるのですが、これも器種によってはとても良い響きのものもあって
> 一概に言えません。
実はわたしもB社の方が音に落ち着きがあっていいと思ったのです。
だから試奏してちょっとがっかりしたのですが、
やはりグランドのイメージがのこっていたんですかね。
> まずは、A社も弾いてみて比較をしてみましょう。
はい、水曜日に行くことになっているので、音色の違いに注意してみます。
> A社のピアノを弾くときも背の高さを注意してください。
> 出来るだけ背が高いピアノ(弦が長いピアノ)が間違いなくグランドピアノに近い響きがします。
> ただし、背が高くなるほど値段も高くなります。
そうですね。
B-80とB-70を弾き比べたとき、B-80の方がお店にはいってから
長い楽器だったので、ちょっと鍵盤が軽くなっているような気がしました。
つまりこの2つが全く同じ状態というわけではなかったので、
ちょっと比べにくいところがありました。
実はB-80は高いのでB-70にしようかな
と思ったのですが、対して違わない鍵盤の素材よりも背の高さの方が重要ですよね。
B-70(高さ125㎝)を買うならB-80(高さ132㎝)を買ったほうがいい
ですよね。
> B社は低音の重厚さや音色のソフトさにおいて,アメリカやヨーロッパで抜群の信頼を得ています。
それを聞いてとても安心しました。
> 高音の音の伸びやコロコロ感はA社のほうが勝っています。
たしかにそんな感じがしますね。
> 最終的にはご自分で判断してくださいね。
はい、そうします。
> こんなところでよろしいでしょうか。
本当にありがとうございました。
とても感謝しています。まーちゃんさんのご意見を聞いていなかったら、
ブランドとか見た目とかに左右されて、大変高い買い物に失敗していたかもしれません。
最終決定する前にまた、中間報告いたします。
しかし、最終決定するまでには、まだまだ何ヶ月もの長い道のりがあることを、
らみいはまだ、知らなかった・・・
さて、またまたすぐにぴあの屋まーちゃんから返事が来ました。
らみい様
> 今回、試奏したのは B-80とB-70です。このどちらかにしようと思っていました。
ご予算に余裕があるのでしたら、B-80は文句なくB社最高のアップライトピアノです。
譜面立ての目の位置がグランドと全く同じですので、グランドを弾きなれた方にとっては、
全く違和感がありません。ただ、フレームやアクションなどの中身はB-60と同じですので、
そこはご自身で判断されたらよろしいかと思います。
ファインアイボリーとファインエボニーも初期のものよりもずっと良くなっていますが、
(初期のものは、汗で白鍵が黒ずんだりしたクレームが多数ありました。)
象牙と全く同じとはいきませんね。「アクリルと象牙の中間」という感触ですね。
> 本当は象牙のピアノがいいのですが、とても手にはいりませんので、
> 上記の新素材にはとても期待していたのです。
今でも本物の象牙鍵盤と黒檀に加工出来るんですよ。手に入ります。
白鍵一台分で20万円くらいだったと思います。ピアノ工房などでやってくれます。
(B社で頼むとちょっと高いかも・・・)
> 一応、本社から3台くらい運ばれてきて、試弾できるそうです。
> 3台以上は無理なんでしょうかね。
それは良かったですね。3台で充分です。検品を希望されるということは、
それなりの方だということで、本社で吟味した3台が来るはずです。
工場のプロが選んだ3台はスゴイですよ。バリバリに鳴るピアノが来るはずです。
検品することが決まったら、念のため必ず担当の営業の人に
「工場の人が選定した3台を送ってください。音が気に入らなかったら買いません」
といってください。
> 無知な者ですみませんが、ボスト○ピアノってなんですか?
スタ○ウェイが欲しいけど高くて買えないというひとには大好評なんですが、
スタ○ウェイが設計をしてB社の工場で製造してもらっているピアノです。
ピアノ関係の雑誌には必ず広告が出ています。
フレームにも「スタ○ウェイアンドサンズ」と書かれています。
中間報告楽しみにしています。
スタ○ウェイと聞いて、私はちょっと、心が動きました。
スタ○ウェイを言えば、ピアノを弾く者にとってはあこがれの楽器です。
しかし、値段の方もそれこそあこがれ・・・
ピアニストでも自宅にスタ○ウェイを構えている人はそうそういないでしょう。
らみいもスタ○ウェイのピアノは弾いたことがあります。
大学3年のときレッスン室のピアノがスタ○ウェイでした。
クリスタルな音色、軽やかな鍵盤、そして鍵盤が象牙と黒檀だったので、
汗っかきの私には大変弾きやすいピアノでした。
調べてみると、ボスト○ピアノのアップライトというのは、買えない値段でもなさそうです。
ボスト○ピアノっていうのもいいかなあ・・
しかし、もう一度スタ○ウェイのピアノを思い浮かべました。
スタ○ウェイは、A社やB社のピアノとは全く趣が異なる楽器です。大変ダイナミックな楽器です。
私が自宅で弾くには、ちょっと合わないなあ、と思いました。
私は、落ち着きのある、やわらかい音色が好みで、ジャンルとしてもバロックや古典が好きなのです。
と、いうわけで、今度はA社の特約店に試弾に行くことにしました。
次号につづく・・・