入荷すぐの”ヤマハピアノU3C”が音を鳴らす重要なパーツ「ハンマー」に深い溝ができていました。
弦を直接叩いて音を出す打楽器でいうところのバチの役割をする部分なので長年弾き込んでいくとどうしてもこのように溝ができてしまいます。
■【作業前】弦溝が深過ぎる状態
ある程度の溝は必要で音の鳴りが良くなり響きも良くなりますが、ここまでくると悪影響が出てきてしまいます。
溝が深すぎる場合に演奏されていて感じる分かりやすい症状としては、
・音色、音量のばらつきが出る
・音質が固く金属的な音になる
・ピアノらしい音の伸びがなくなる
このような症状を感じることがあります。
ファイリングというハンマーを削り成形しなおす作業で良い状態に戻すことができます。
■【作業後】弦溝を取り成形しなおした状態
この後、取り付け作業をして個別に音の出方や音色の細かな調整に入ります。
ピアノの状態によって変化の度合いは異なりますが、音色が変になり困っている方は一度ハンマーの様子を覗いてみていただければと思います。
ぴあの屋ではリメイクのご依頼の際に一緒に作業させていただくことがほとんどです。
【ファイリング作業後のピアノの音色動画】
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