最近は男の子も結構ピアノを習っています。
ドラマやCMで木村拓也や坂本龍一がピアノを弾いているのを見て、お母さん方も熱心なようです。
でもホント、男性がさりげなく弾いているとかっこいいですよね。
でも男の子には先生方も苦労をされているようです。
ピアノが好きになって本気を出せばスゴイのはわかっているのですが、そこまで持ってくるのが大変です。
やんちゃな男の子のいる家のピアノはすぐ分かります。ピアノのフタや下の前板に
足型!
がついているのです。つまり、”ピアノに乗っている”、または”ピアノを蹴っている”ということ。
それから、車の好きな男の子はフタの上に
ミニカーのタイヤの跡!
がついています。更にシール攻撃や引力にまかせたフタの開け閉めなど、
お母様がたの悲鳴が聞こえてきそうです。
でも、子供たちが大きくなってみると、この一つ一つの汚れやキズがまた懐かしい思い出となるから不思議です。
「こんなところにキズがあるんですね」と私が言うと、
「そうなんです。うちのやんちゃ坊主が幼稚園の時にバットでたたいた傷なんです」
と、もう社会人になった息子のその当時を思い出して懐かしそうに目を細めているお母さんの姿を
見ることができます。表面上は怒っていますが・・・。
ホント一つ一つのキズの理由を皆さん正確に覚えておられます。
「どうせまだキズが増えると思いますので、お孫さんができたときにまとめて直しましょうね」
と言って、私は帰るのです。
その時、フトその息子さんと同じ遺伝子をもった男の子が、ピアノのそばでバットを持って
ニコッと笑う姿が目に浮かんで、ブルブルと身震いをしてしまいました。