白いクロス張りの部屋に、マホガニーのピアノは存在感ばっちりです。
娘が音色で選んだピアノだったので、届くまでは『艶消しのウォールナットみたいな
色のほうが部屋の感じに合うんかな~』なんて思っていたのですが、34年前の艶出し
のマホガニーは、とても深い落ち着いた色合いでレトロな雰囲気があります。思わず
「他の色がよかったかな~なんて思うてごめん。『シュっちゃん』が一番男前やで」
とピアノに謝った私です(笑)
納品調律にこられた調律師さんは、シュベスターピアノの製造元
エスピー楽器へ行かれたこともあって不思議なご縁を感じました。
調律師さんがこのピアノを見てびっくりされていました。
「弦は張り替えたんですか?」
「いや、張り替えてないと思いますよ」
「普通は錆びついていたりするんですけど、ピンにもまったくサビがありませんね」
「ハンマーもとても綺麗で、前の持ち主さんがあまり弾いてなかたんでしょうかねぇ」
「動画の説明では、前の所有者さんがそこそこちゃんと弾いていた、というようなことを言ってましたよ」
最後にクロスで拭きながら、
「本当にキレイなピアノですねぇ」
と何度も言ってくださいました。
ぴあの屋ドットコムの皆さんが、どれだけ丁寧に作業をしてくださったかよくわかります。
まさしく、心をこめての嫁入り支度ですね。