京都市右京区太秦【ロレックスＫＲ２２】はらしん

待望のピアノが我が家にやってきました。朝から掃き出し窓のサッシを取り外し、いつ来られてもいいように準備を整え、運送屋さんのトラックが到着すると家族全員が外に飛び出して出迎えました。猛暑の中でも運送屋さんはてきぱきと設置してくださり、完了するやいなや順番に弾き初めをしました。私の第１印象は、ビデオではこじんまりとした音と紹介されていたのに、ふつうに弾いてもすごくよく響き、ご近所迷惑になることを心配しました。楽器としてのピアノがこれほどよく鳴るんだということを体感し、感動を覚えました。デジタルピアノはどうしてもスピーカーが鳴っている感じですが、生のピアノは大きな身体全体を震わせて音を放っているので、心地よさが全然違いました。
　このピアノは、私がはじめて倉庫にお邪魔したとき最初に音を出してみたピアノです。それまで、ピアノは黒い大きな箱というイメージしかなかったのですが、これを見たとき倉庫で一番輝いているような感じがして、工芸品として見ても、こんなに美しいものは滅多にないと思いました。結局はじめの直感で決めたのです。ピカピカに磨かれて我が家にやってきたピアノをますます気に入ったし、音も倉庫で聞いたときよりまろやかな美しい音色に感じました。

　翌日調律に来ていただいた矢尾さんはとても誠実な方で、一家そろって見学しながら質問して手を止めても、いやな顔一つせず、丁寧に解説して下さいました。
　ピアノを購入しようと思ったのは、小学校２年生の娘が、この春から習い始めたので、本物のピアノを与えたいと思ったからです。初めての発表会を間近に控えていましたが、整備出荷待ちのピアノが多く間に合うかどうか心配でした。何とか数日だけでも発表会前に生ピアノで練習できればよいという思いをメールで伝えたところ、急ピッチで仕上げていただき、充分練習できる時間がとれました。おかげさまで娘も満足できる発表会になりました。
　我が家は今とても幸せです。ありがとうございました。